繰り返した負傷離脱も「競争がある」 5か月ぶりフル出場…エースが2発で完全復活「うまく刺さった」

FC東京の長倉幹樹【写真:朝倉健/アフロスポーツ】
FC東京の長倉幹樹【写真:朝倉健/アフロスポーツ】

長倉幹樹は2ゴールで勝ち点奪取に貢献

 FC東京は8月15日、アウェーで行われたJ1リーグ第2節・ヴィッセル神戸戦で2-2の引き分けに終わった。負傷に苦しんだFW長倉幹樹が百年構想リーグ3月22日東京ヴェルディ戦以来のフル出場で2ゴールの活躍。1点リードして迎えた後半アディショナルタイムに痛恨の失点で追いつかれたものの、エースの完全復活となった。

 一撃が希望となった。開幕から2試合連続で先発出場した長倉が輝いた。前半35分、自陣深くのカウンターから一気に加速。左サイドを駆け上がった長倉は逆サイドのFW佐藤恵允のパスを正確なシュートで仕留めた。「チームとしてうまく刺さった」。さらに長倉は止まらない。同点に追いつかれるも、後半24分、ゴール前の混戦から頭で押し込んだ。一時はオフサイドの判定もVAR介入後に覆り、この日2点目。完全復活の狼煙を上げた。

「(2点目は仲川)テルくんがうまくつぶれてくれて、決めるだけだった。(チーム内で)競争もあるし、試合に出たら結果を残さなきゃいけないと常に思って練習からやってきた」

 昨年9月に左足膝蓋骨骨折で長期離脱。今年3月にも、左ハムストリング肉離れで戦列を離れ、5月に1度復帰を果たすも度重なる負傷に悩まされてきた。松橋力蔵監督も「昨年、大きな怪我をしてからなかなか本来のパフォーマンスを出しきれないシーズンを過ごしてきた。今年はキャンプから順調で、違和感は出ながらも今日はしっかり90分間戦ってくれた」と、苦しみながらも這い上がってきたアルビレックス新潟時代からの“愛弟子”の活躍に目を細めた。

 フル出場を果たしたのも約5か月ぶり。終盤押し込まれてもつかみとった勝ち点1を「内容としては悪くなかったので、勝ち切れるかどうか、次に生かしたい」と前向きに捉えた。何度離脱しても諦めずに立ち上がった。だからこそつながったこの日の2ゴール。今季はエースが高みへ連れていく。

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