J1→J3移籍決断も「覚悟が甘かった」 かけ離れた理想…25歳が「考えさせられた半年」

東京Vの食野壮磨【写真:徳原隆元】
東京Vの食野壮磨【写真:徳原隆元】

東京Vの食野壮磨「チャンスは長くはもらえないので、この2試合が本当に大切でした」

 東京ヴェルディは8月14日、明治安田J1リーグ第2節で柏レイソルに1-3で敗れた。MUFGスタジアム(国立競技場)で逆転負けを喫した一戦だったが、ピンポイントクロスで先制弾をアシストしたのはMF食野壮磨。栃木SCへの期限付き移籍から復帰して即結果を残し、「この2試合が本当に大切でした」と語った。

「自分の持ち味を再確認する半年でした。自分が何を大事にして、何を持ってこの世界に入ってきたのかというのを、もう一度、考えさせられた半年でした」

 ガンバ大阪のFW食野亮太郎を兄に持ち、2024シーズンに京都産業大学から加入した食野。2025シーズンは19試合に出場したが、今年1月にJ3の栃木SCへの期限付き移籍を決断した。百年構想リーグでは3月1日の横浜FC戦でプロ初ゴールをマークするなど経験を積み、今シーズンから東京Vへ復帰を果たしていた。

「プレーもそうですけど、メンタルのところは、どういうことが起きても動じないというか、そういう強いメンタルというのは、この半年間で少しタフになったかなと思います」

 栃木SCでの半年間をこのように振り返った食野。「自分が決断したことなのでそこはしっかり覚悟というか、責任を持ってやったつもりではありましたけど。まだまだ、その覚悟というか責任みたいなものが、まだ少し甘かったなと思います」。腹をくくった挑戦だったが、悔いの残るものになったと明かした。

「このチームを出て他のチームに行くということは、そこで活躍して結果を残して、このチームに戻るというのが理想でしたけど。あまりそういうことができなかったので、それは自分自身の覚悟のところだったのかなと思います」

 しかし、復帰したタイミングで絶好のチャンスが訪れた。新シーズン開幕を目前にして、チームはMF森田晃樹、MF齋藤功佑らが離脱する緊急事態。2試合連続で先発出場する機会が巡ってきたのだ。すると前半2分、ペナルティーエリア右からのクロスにDF林尚輝がヘディング弾。アシストという数字を残した。

「チャンスは長くはもらえないので、この2試合が本当に大切でした」と試合後に語った食野。チームの緊急事態は続いているが、「次もあるのでそこに向けてまた1週間しっかりアピールして、試合で使いたいと思えるようなプレーをして、ピッチに立ちたいです」。半年間の悔しさをピッチ上でぶつけていく。

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