美し過ぎる今季初ゴール「打て、というメッセージが」 開幕連勝…監督は手応えも「驚かせたい」

今季初ゴールを挙げた柏の久保藤次郎【写真:徳原隆元】
今季初ゴールを挙げた柏の久保藤次郎【写真:徳原隆元】

久保藤次郎は今季初ゴールを挙げた

 柏レイソルは8月15日に行われた明治安田J1リーグ第2節の東京ヴェルディ戦に3-1で勝利し、開幕2連勝で暫定首位に立った。2試合で5得点を挙げている攻撃的なチームで、高い存在感を見せたのが、右サイドのMF久保藤次郎だ。

 開幕戦の水戸戦(2−1)では新加入のMF遠藤渓太に「個で強烈なものを持っている」と言わしめた久保は、この試合では後半37分に勝利を決定づける3点目を奪取した。柏らしい華麗なパスワークで中央を崩すと、最後はDFラインの裏に抜け出すと、豪快に右足を一閃。ゴール左隅に今季初ゴールを突き刺した。

「前半に1対1を外してしまいましたが、引きずることなくプレーできていました。あのゴールの時もリズムで、トラップからシュートまでいけたので。あとは(弓場)堅真のボールがめちゃくちゃ良かった。前にトラップして打て、っていうメッセージがあったので、落ち着いて決められて良かったです」と喜んだ。

 だが簡単な試合ではなかった。「立ち上がりが最悪で…。レイソルらしい失点というか、本当に良くない失点だった」と開始2分でロングスローの攻撃から失点した立ち上がりを反省。「でも、逆に言えばレイソルらしい逆転の形だったと思う。本当に1点まず返せたことが、デカかったと思う」と、勝利に安堵した。

 試合後の記者会見でリカルド・ロドリゲス監督は、「2025年に我々が成し遂げていたパフォーマンスに、今、徐々に近づいていると思う」と就任初年度で驚異の強さを誇ってリーグ2位となった2025年のチーム状態に近づきつつあると手応えを口にした。これに久保は「近づいているとは思いますけど」と言いつつも苦笑を浮かべた。

「やっぱり、(2025シーズンを)越したいというか、評価基準はそこじゃなくて、また新しいレイソルを作っていくべきだと思う。まだ監督のなかでは、そこ止まりだと思っているので、逆に選手たちが驚かせたいっすね」と、尊敬する指揮官が現在も理想にしている2025シーズンのチームを越えて行くことに意気込みを見せた。

 そうなる気配も見せている。この日の柏は遠藤の同点ゴールとMF瀬川祐輔の逆転ゴールを、似たようなミドルシュートからゴールしたが、これはこれまでの柏であまり見られなかった形だ。「あれ(ミドルシュート)が決まると相当楽になります。崩して、崩して、最後綺麗なゴールはなかなか難しい。本当にあの2つが決まったのは、これからのレイソルの新しい勝ち方になったと感じました。(百年構想リーグでは)速攻でなかなか崩せなかったりしたので、ミドルシュートはこれからどんどん一人ひとりこだわっていくべきだと思います」と、新加入選手の存在もありチームが力を付けていると実感を込めた。

 自身がサイドで違いを作れていることには「身体のキレは本当に良い感触」と頷き、「それで迷いなくプレーできている。コンディションが良いから、前向きなプレーができているんじゃないかなと思います。フィジカル、キレのところで上回っている自信がある」と胸を張った。

 1対1でドリブルを仕掛ければ、消耗も激しい。サイドで上下動を繰り返し、強度の高い東京Vとの戦いのなか、このゴールを挙げた際に足をつった久保は、「そこも一個、自分のなかで課題」と反省する。

「今まではなかなかつらなかったですし、そこを売りにしてきました。監督も戦術的な理由以外で僕を代えることは、あまりしたくないと思う。特に足をつって代わるというのは、あまりしたくないはず。そこは申し訳ないと思いますし、やっぱり走れるのが、自分の武器の一つでもあるので、90分走れる体力はもっと作っていきたい」と、話した。実際、この時リカルド・ロドリゲス監督は、最後の交代カードでMF原川力を投入して久保をフル出場させようとしていたが、久保の負傷を受けてMF馬場晴也に交代選手を替えた。指揮官の期待に応え、それを上回る。久保が描く理想を実現すれば、その先にはリカルド・ロドリゲス監督体制でのタイトル獲得があるはずだ。

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