閉幕後も続くVAR議論「振り子が行き過ぎた例」 海外メディアがドイツ幻弾に「過度な介入の一例だ」

北中米W杯ドイツvsパラグアイ戦の判定が物議【写真:ロイター】
北中米W杯ドイツvsパラグアイ戦の判定が物議【写真:ロイター】

米紙がピックアップした「10の誤審」

 熱戦の幕を閉じたFIFA北中米ワールドカップ(W杯)において、セットプレーにおける反則の基準が改めて問題視されている。米メディア「ジ・アスレチック」は今大会の判定を検証。ドイツ代表とパラグアイ代表の試合でヨナタン・ターのゴールが取り消された判定について、「過度なVAR介入の一例だ」と指摘した。

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入基準のブレが問われるなか、同メディアが焦点を当てたのが、ドイツ代表とパラグアイ代表の一戦で起きたワンシーンだ。

 セットプレーの場面で、パラグアイ代表のGKオーランド・ヒルがドイツ代表のヴァルデマール・アントンと軽くぶつかり、ピッチに倒れ込んだ。このプレーに対し、得点に直結する場面としてVARが介入。直後に決まっていたヨナタン・ターによるドイツのゴールは、GKへのファウルとがあったと見なされ、無情にも取り消される結果となった。

 同メディアは昨今のサッカールールにおける厳格化の風潮に触れ、「セットプレーでの掴み合いやレスリングを減らしたいという世界の思いは一致しているように見えるが、ある程度の接触は許容されるべきだ」と指摘。軽微なコンタクトを理由にゴールを取り消したこの場面でのVAR介入を「振り子が行き過ぎた例」と表現し、サッカーというコンタクトスポーツにおける自然な接触までもが反則とみなされている現状に苦言を呈した。

 ペナルティーエリア内での激しい攻防において、どこまでテクノロジーが介入すべきなのか。明白な間違いを正すという本来の目的を超えた過剰なVARの運用に対し、大会閉幕後も議論の余波が広がっている。

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