秋田のフットサル大会でクマ出没 地元選手が対処法を助言「目を合わせながら逃げれば大丈夫」

秋田県で全日本U-18フットサル選手権が開催されている【写真:河合拓】
秋田県で全日本U-18フットサル選手権が開催されている【写真:河合拓】

初の秋田開催となった全日本U-18フットサル選手権

 第13回全日本U-18フットサル選手権大会が、秋田県の由利本荘総合防災公園ナイスアリーナで7月23日に開幕した。初日から熱戦が繰り広げられているが、参加チームは想定外の事態に見舞われている。

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 これまで全国各地で開催されてきたU-18フットサル選手権大会は、今回初めて秋田県で開催。多くのチームは大会前日の22日に現地入りしたが、到着後に散歩やランニングでの調整を予定していたいくつかのクラブは、宿舎でのストレッチなどに予定を変更せざるを得なくなった。というのも、由利本荘市ではクマの目撃情報が続いており、夜になってから外を出歩くのはリスクがあって危険だからだ。

 由利本荘市は市の公式LINEでクマの出没情報を案内しているが、大会初日の23日も5度、クマ出没による注意喚起のお知らせが届いた。試合会場のナイスアリーナ付近では、14日を最後にクマは見られていないようだが、この日も2キロほど離れた場所にクマが出没している。

 朝のランニングが日課というJFA関係者も「クマにビビりながら走ってきました」と苦笑い。クマが出た際のアラームをつけている選手のなかには「あれが鳴ると怖いんで、散歩をしている人もいましたが、僕はやめました」という者もいた。また、チーム全員でホテルから会場まで走ってきたというチーム関係者は「そのあとに通知が来て、自分たちの走ったコースでクマの目撃情報が出たのでビックリしました」と、戸惑った様子だった。

 これまでの13大会すべてを取材しており、大会自体の運営は素晴らしいと感じている。昨年、静岡県の浜松アリーナで開催された大会にも、秋田県サッカー協会の関係者が視察して、運営方法を学んだ成果が出ている。ただ、クマの出没に関しては、どうしようもない。

 全国から集まったチームにとっては驚きの連続だが、地元の人にとってはこれが日常だという。第2節のペスカドーラ町田U-18戦で、鮮やかなゴールを決めた開催地秋田県代表のジェランU-18のFP近田颯汰は「全国的には珍しいかもしれないけれど、県内の人というか、自分からすると珍しくないですね。全然、家の後ろでクマが捕まったりしているので」と話す。

 ただ、夜間の出歩くことはしない方が良いと言う。「夜は(クマが)見えないので。後ろからガッとやられてしまう。昼間に遭遇しても、目を合わせながら逃げれば大丈夫です」と、背中を見せて逃げると危険だとクマと遭遇した際の対処法を説いた。

 もっとも大会最終日の決勝・3位決定戦まで残るチームは、4日間で計6試合を戦うことになる。過酷な日程を戦い抜くためには疲労回復が最優先となるため、夜間に散歩やランニングをするチームは、この先なくなるだろう。とはいえ、全国から観戦に来ている人も多くいるため、注意を払いつつ、大会を楽しんでもらいたい。

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