スペイン監督が「完璧に覚えています」 重ね合わせた16年前…歓喜の瞬間も「冷静でいようと努めた」

トロフィーを持ったルイス・デ・ラ・フエンテ監督【写真:ロイター】
トロフィーを持ったルイス・デ・ラ・フエンテ監督【写真:ロイター】

W杯史上最年長での優勝となったデ・ラ・フエンテ監督

 スペイン代表は現地時間7月19日に行われたFIFA北中米ワールドカップ(W杯)決勝戦で、延長戦の末にアルゼンチン代表を1-0で下し、4大会ぶり2回目の優勝に輝いた。W杯の史上最年長優勝となったルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、試合後の記者会見で「完璧に覚えています」という前回優勝時のある場面があったと話した。

 スペインは準決勝でフランス代表とのゲームを完全にコントロールして完勝し、公式戦無敗を37試合に伸ばしての勝ち上がりになった。キックオフからスペインがボールを保持してアルゼンチン陣内に入る時間が長くなった。アルゼンチンはボール際で厳しく奪いにいくもスペインが高い技術でかわす場面も多くなり、ペナルティーエリア近くまで侵入する回数も増えた。

 それでもアルゼンチンは最終ラインに強さを見せ、試合は膠着した。後半終了間際に相手MFエンソ・フェルナンデスが退場処分となり、スペインが攻めてアルゼンチンが守る構図が鮮明さを増した延長後半1分に、FWニコ・ウィリアムズのパスをFWフェラン・トーレスが蹴り込んだ。途中出場の2人が決勝点を奪った。

 デ・ラ・フエンテ監督は「ゲームプランがありました。最初の考えは、メッシを抑えることでした。ただ、それは他の選手たちについても同じです。彼らを私たちのゴールから遠ざけたかったのです」と、ゲームをコントロールして相手のエースであり絶対的な切り札であるFWリオネル・メッシに仕事をさせなかったゲームを振り返った。

 記者会見の冒頭で「今は感情と誇り、そして幸福感に包まれています」と話した指揮官は、1961年6月生まれで大会中に65歳の誕生日を迎えた。これはW杯の優勝監督では歴代最年長だったが、これまで記録を保持していたのが2010年南アフリカW杯でスペインを優勝に導いた当時59歳のビセンテ・デル・ボスケ監督だった。

 延長戦でリードを奪う展開は、当時のオランダ代表との決勝戦と同じだった。MFアンドレス・イニエスタがゴールした直後にデル・ボスケ監督が選手たちに落ち着くように求めていたことについてデ・ラ・フエンテ監督は「その話は完璧に覚えています」と応じた。

「今日も、それに似たものがありました。すでに経験したことのある物語のように感じましたし、私たちも似たような状況を通っていました。冷静でいようと努めました。もちろん、非常に難しいことです。高揚感がありますし、大きなプレッシャーもあります。そして試合はまだ続いているわけですから。ただ、あの時の映像、あの光景は私の頭の中に鮮明に残っています。幸運にも、今回も同じように幸せな結末を迎えることができました」

 2024年欧州選手権に続く主要大会の連続優勝を果たした指揮官は、選手たちやスタッフについて「誇り、満足感、そして素晴らしい人々、素晴らしいサッカー選手たちへの敬意も感じています。繰り返しますが、彼らは人間としても歴史に残る存在です。彼らと一緒に働けることは名誉です。だから今、私は幸せを感じています」と、笑顔で話していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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