内田篤人は「オヤジの伝え方とは違う」元指揮官が驚いた指導センス…若い選手に「スッと入っていく」

選手たちに寄り添う「新しいコミュニケーションの形」
日本サッカー協会(JFA)の佐々木則夫女子ナショナルチームディレクター(ND)は、6月23日に都内で合同取材に応じた。来年に控える女子ワールドカップ(W杯)を見据え、5月に就任した狩野倫久新監督のもとで新たなスタートを切ったなでしこジャパン(日本女子代表)。新体制の初陣となった活動を振り返り、舞台裏を明かした。
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狩野監督の熱望で就任した内田篤人コーチと近賀ゆかりコーチ。選手としても世界のトップレベルを経験しており、コーチとしてもなでしこジャパンに大きな力をもたらしている。佐々木NDが評価したのは、その知名度ではなく現場での「指導センス」だ。
「代表でのネームバリューだけでなく、コミュニケーション能力や声をかけるタイミングのセンスが素晴らしいんです」
特に佐々木NDを驚かせたのが、内田コーチの選手へのフランクな“伝え方”だったという。
「言葉が若者っぽいなと思ったんですが、意外に選手には浸透しやすい。オヤジの伝え方とは全然違って(笑)。フランクにニコッと伝えられる。今の選手にはスッと入っていくんです」
軽やかな対話力が、なでしこの選手たちの心を早くも掴んでいる。
一方、チームのトップに立つ狩野監督は「熱くなって何かを言うタイプではなく、非常に冷静」と佐々木NDは評する。関東出身の選手が多い場では、威圧感を与えないようあえて関西弁を封印する細やかな気配りも持ち合わせているという。
さらに佐々木NDが舌を巻くのが、新指揮官の圧倒的な「分析力」と「知識」だ。
「細かい分析も人に任せず、自分自身でやる。アメリカやヨーロッパ、スペインにも自費で足を運んで学んできた意欲のある指導者。自分の肌で感じるタイプですね」
ニルス・ニールセン前監督とも英語でコミュニケーションを図り、ブラジルも滞在していた経験があり、ポルトガル語も操るなど国際感覚も豊かだ。冷静なマネジメントの裏には、こうした底知れぬ知識と向上心がチームの戦術を支えている。海外でプレーする選手が多いチームにも好影響を与えている。
なでしこジャパンの世界一奪還を後押しする佐々木NDが目を細める新体制。1年後の2027年6月23日に開幕するブラジルW杯へ向け、確かな進化を遂げようとしている。
(砂坂美紀 / Miki Sunasaka)
















