本田のミラン3年半を伊メディア総括 “10番”として物足りなさも「偉大なプロ意識」を再評価

ボローニャ戦の一撃で「満足感を手にした」

 昨季はヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の就任とともに、定位置を失った。昨年10月25日のジェノア戦で先発出場のチャンスを手にしたが、バックパスと横パスを繰り返す消極的なプレーに加え、味方のオフサイドトラップに取り残されて失点に関与する痛恨のミスで、完全に信頼を失った。

「日本人MFの契約はこの日満了となった。今季はほとんど居場所を見つけられなかった。だが、偉大なプロ意識を示し、ボローニャ戦で今季唯一のゴールをマークし、満足感を手にした。これはミランにヨーロッパリーグ予選出場権を与えるものだった」

 今季は8試合221分の出場に止まったが、偉大なプロ意識を持った本田の姿勢は現地で再評価されている。スペイン1部に昇格したレバンテなどが新天地候補に浮上するなか、6月30日の契約満了を持ってキャリア初の浪人生活に突入。サッカー人生の集大成と位置づける来年のロシア・ワールドカップに向けて、来季こそフィールドで勇姿を見せたいところだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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