“生ける伝説”FWが2度目の大舞台へ ダークホース候補…圧倒的な高さで空を制する|ボスニア・ヘルツェゴビナ

40歳のエディン・ジェコ【写真:ロイター】
40歳のエディン・ジェコ【写真:ロイター】

セルゲイ・バルバレス監督が率いるボスニア・ヘルツェゴビナ代表、ジェコは健在

 欧州予選プレーオフで、過去4度の優勝を誇るイタリアを撃破したボスニア・ヘルツェゴビナ。その勢いを12年ぶり2度目の本大会へと持ち込むことができれば、大会のダークホースとなってもおかしくないだろう。そんなチームを象徴する存在なのが、歴代最多出場と最多得点の記録を保持する40歳の“生ける伝説”FWエディン・ジェコだ。

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 ヴォルフスブルク、マンチェスター・シティ、ローマ、インテルといったヨーロッパのビッグクラブを渡り歩いた実力者で、ブンデスリーガとセリエAでは得点王の実績もある。身長193センチの高さや足元の技術を生かしたポストプレー、左右両足から放たれるシュート精度は一級品。全盛期ほどの力強さはなくなったかもしれないが、ここ一番での決定力は錆びついていない。

 ボスニア・ヘルツェゴビナは欧州予選のグループHで2位となり、出場権獲得のためにプレーオフを戦った。準決勝のウェールズ戦は敵地で先制を許す苦しい展開を強いられたが、コーナーキックにヘディングで合わせて同点ゴールを奪ったのがジェコだった。そのままPK戦でウェールズを撃破すると、続くイタリアとの決勝も先制された後に追いつき、再びPK戦で勝利をもぎ取った。チームを救ったこのゴールを含め、予選ではチーム最多の6得点を挙げた。

 40歳で迎える2度目のW杯。得点を決めれば、40代の選手としては元カメルーン代表FWロジェ・ミラ(42歳39日)以来の快挙となる。クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(ACミラン)やポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)らも40代でのゴールに期待が懸かるが、日程的に最も早く初戦を迎えるのはボスニア・ヘルツェゴビナだ。チームの勝利は第一だが、個人の記録にも着目しておきたい。

 このジェコ以外にも、前線にはFWエルメディン・デミロビッチ(シュツットガルト)やFWハリス・タバコビッチ(ボルシアMG)といった高さのあるフォワードが揃う。クロスやセットプレーからゴール前にボールを運べば、迫力ある空中戦で相手に脅威を与えることができるだろう。

 チャンスメーカーとして目をつけておきたいのはサイドアタッカーの21歳MFエスミル・バイラクタレビッチ(PSV)。積極的な仕掛けからチャンスを作る技巧派のドリブラーはまだ若いが、そのプレーは堂々たるもので、強気のメンタリティーを備えている。イタリアとのプレーオフ決勝ではPK戦で4人目のキッカーとして登場し、W杯出場を決めるキックをきっちりと成功させた。ビッグクラブでの経験が豊富は左サイドバックのDFセアド・コラシナツ(アタランタ)は最終ラインに安定感をもたらす貴重なベテランで、守備陣のキーマンになるだろう。

 チームを率いるのは同国のレジェンドであるセルゲイ・バルバレス監督。現役時代はドイツのブンデスリーガで活躍し、2000年から06年までプレーしたハンブルガーSVでは元日本代表FW高原直泰のチームメートだった。2024年に代表監督に就任し、苦しみながらもチームを本大会へ導いた。選手時代にはたどり着けなかったW杯の舞台でどのような手腕を発揮するのか。指揮官の采配にも注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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