“資格停止6カ月”の厳罰に済州が不服 「退場自体が誤審」と主張しAFCに控訴へ

「済州側の主張が参考にされてない」と主張

 最も重い処分を受けるのはチョ・ヨンヒョンで、6カ月間の資格停止と制裁金2万ドル(約220万円)となり、阿部に暴行を働いたペク・ドンギュは3カ月間の資格停止と制裁金1万5000ドル(約165万円)、クォン・ハンジンには2試合出場停止と制裁金1000ドル(約11万円)の処分となる。また、済州に対しては、4万ドル(約440万円)の制裁金が科されると報じていた。

 阿部にジャンピングエルボーを見舞ったペク・ドンギュよりも、チョ・ヨンヒョンの方が重い処分となった理由は、退場後にグラウンドに侵入して主審に抗議したうえに、浦和の選手やスタッフに水をかける行動に出たためだという。

 これに対して済州は、「浦和側の主張がほとんど認められたなか、済州側の主張はほとんど参考にされていないと思われる」とAFCの決定を不服とし、控訴する方針を固めたと、同紙は報じている。

 そのうえで、「(チョ・ヨンヒョンが)ペク・ドンギュよりも処分が厳しいことに釈然としない指摘もある。チョ・ヨンヒョンの退場自体も誤審だった」と驚きの主張を展開。チョ・ヨンヒョンは後半36分に、浦和FW興梠慎三に対する背後からのファウルで2枚目のイエローカードを受けて退場となっていたが、この判定が誤審だったと、突如指摘し始めた。

 AFCによる処罰が明らかとなり、事態は収束の方向に向かうと思われたが、済州側の猛反発によって、この問題はまだ長引きそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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