久保がベルギーで磨いたハリルJ仕様のFW像 チャレンジ数「106回」に見る進化の跡とは

シュート数30本で2位に2倍以上の差をつける

[DATA-1]

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 まずはプレーオフ10試合における、チーム内のランキングを紹介していこう。[DATA-1]で示したとおり、ゴール数トップだった久保はシュート数も30本と、2位のMFダニエル・ミリチェビッチ(13本)の2倍以上の本数を放って最多を記録しており、シュートで終わる意識が強いことが見て取れる。パスを受けてからのシュートももちろん多いが、こぼれてきたボールに対してミドルレンジからシュートを狙ったケースも多い(シュート位置のピッチ図参照)。

 また、久保は敵陣でのフリーボールピックアップ数(こぼれ球の取得)がチーム内で2番目に多く、主にペナルティーアーク外側に分布している。これは味方のCKの際に久保が取っているポジションであり、相手にクリアされたボールを拾ったことにより加算されたデータと言えよう。

 キーパス(ゴールが狙える位置にいる味方へのパス)を見ると、久保はFWカリファ・クリバリと同数で2位となった。キーパス位置のピッチ図を見ても分かるとおり、中央からの縦パスやサイドからのクロスなど、その内容は様々である。

 ヘントのチーム全体で見た時に特徴的なのは、このシュート数とキーパス数で順位の違いはあるものの、同じ選手が上位にランクインしているところだ。シュートを放つ選手とラストパスを狙う選手が明確に分かれておらず、多くのコンビネーションプレーでゴールへ近付いていたことが示され、その中心として久保は輝きを放っていた。

 

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