本田不慣れな「左」固定へ ミラン番記者が明言

指揮官は適性に期待

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、1日のパルマ戦途中からコンバートされた左サイドのアタッカーで継続的に起用される可能性が高まった。ミランの番記者で地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ氏が分析した。

「本田は左のMFでプレーすることになると思う。4-4-2システムの左攻撃的MFだね。本田は、チームにバランスをもたらす。パルマ戦のみならず、イタリア杯ラツィオ戦でも彼は、チームに安定感をもたらした」

 ヴィンチ氏はミラン移籍後、右攻撃的MF、もしくは右ウイングとして起用されてきた本田の配置転換をそう予想する。ミランは、1日のパルマ戦で昨年12月15日のナポ リ戦以来となる3-1の勝利を飾った。その試合の前半途中から左サイドにポジションを移した。フィリッポ・インザーギ監督は試合後、4トップの左サイドで起用したイタリア代表MFアレッシオ・チェルチの動きが悪かったため、本来の右に戻したと説明した。そのチェルチは、右に入ってからドリブル突破で決勝点を演出するなど躍動した。

 本田自身は「ボールを持った時の景色っていうのは、やっぱり今までと全然違う」と左でのやりにくさを口にしている。だが、インザーギ監督は「本田は右も左もできる」と語り、チェルチ以上に「左」への適性を認めている。

 次節は、7日にセリエ3連覇中の首位ユベントスと対戦する。ヴィンチ記者は期待を込めてこう語った。

「トリノではデヨングがボ ランチに入れば、守備はもっと安定し、本田は、より自由に攻撃にも絡めると思う。本田はミランに多くのものをもたらす選手。長くミランに残ってほしい」

 故障離脱中のオランダ代表MFナイジェル・デヨングの復帰で本田は守備面での負担が軽減される。攻撃面でより真価を発揮できると、番記者は予想していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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