浦和のACL日本人最多得点FWが逆転8強へ“厳しさ”要求 「時にはファウルで止める覚悟が…」

“追いかける者”の心理的優位性を熟知

 昨季のACLでは、第1戦に1-0で勝利しながらFCソウル(韓国)にPK戦に持ち込まれて敗れた。Jリーグチャンピオンシップでも、鹿島アントラーズを相手に第1戦の勝利から逆転された。追いかける者の心理的優位さを逆の立場から知っているだけに、今度はその利点を生かす番になる。

 とはいえ、済州にアウェーゴールを許した時点で浦和は4点が必要になる。済州は当然のようにカウンターを狙うと予想されるが、興梠は勝利のためにはなりふり構わない姿勢が必要になると話した。

「1点を取られると自分たちの首を絞める。失点せずに決め切ることが必要。時にはファウルで止めるくらいの覚悟が必要だし、イエローカードをもらうことがあってもいい」

 鹿島と浦和の通算で、ACL15得点と日本人最多ゴールを記録している興梠だが、準々決勝に進出したことはない。ベスト16が一つの壁になっているが、浦和のストライカーは勝負にこだわり切って2点差からの逆転を引き寄せる覚悟だ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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