日本の対戦相手は「予選10試合を無失点」 米メディア分析…攻撃的な「724本の縦パス」

日本代表はグループFに決定した【写真:ロイター/アフロ】
日本代表はグループFに決定した【写真:ロイター/アフロ】

オランダは「724本の縦パス」、チュニジアは「予選10試合を無失点で通過」

 2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が米ワシントンで現地時間12月5日に行われ、日本はオランダの入ったF組での戦いが決まった。米スポーツ専門局「ESPN」では、すでに出場を決めている42チームをデータを用いて分析している。

 今大会から48チームに拡大された大会は、4チームずつ12のグループに分かれる。各組の2位以内と3位のうち上位8チームが32チームでの決勝トーナメントに進出する。第2ポットに入った日本は、第1ポットからオランダが入ったF組での戦いが決まった。その後に第3ポットからはチュニジア、第4ポットからはウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニアによって争われる欧州プレーオフB組の勝者が入り、日本が戦うグループが決まった。

 2010年南アフリカW杯でのグループリーグで対戦したオランダについて、分析では「イデオロギーの前に実用性のチーム」としたうえで攻撃の特徴に触れた。

「ロナルド・クーマン監督は伝統スタイルから脱却し、より柔軟性を持ったチームとしている。4-3-3と4-2-3-1を組み合わせ、3バックを用いることもある。ミドルブロックを組んで守ることが多く、攻撃はデンゼル・ダンフリースを生かした左右非対称な前進をする。実用的であるにも関わらず、欧州予選ではイングランドに次いで2番目に多い724本の縦パスやウイングを生かした攻撃的なスタイルで戦う」

 また、チュニジアとは2002年日韓W杯でのグループリーグでも対戦した。予選を9勝1分の無失点で通過したチームを「守備は素晴らしいが、攻撃力に欠ける」と評している。

「予選10試合を無失点で通過し、アフリカ勢ではコートジボワールと並んで世界屈指の好スコアを残した。サミ・トラベルシ監督は、チュニジアの従来の3バックから、ボールの後ろに構えてスペースをほとんど与えない、安定性を重視した4バックに変更することで間違いなく守備を強化した。しかしながら、欧州の5大リーグでレギュラーとしてプレーするFWがいないチームにおいて、この素晴らしい守備力だけで十分なのかは疑問だ」

 欧州プレーオフは3月に開催されて日本代表の対戦相手が決まる。ポーランドとは2018年ロシアW杯でのグループリーグで対戦経験があり、その他のチームが勝ち上がれば初対戦になる。どのチームが勝ち上がってきても欧州のビッグクラブで活躍する選手も擁するだけに、気の抜けない相手ということになりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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