森保Jが移動負担で避けたい“2つのグループ”  合計2700㎞…時差と気候もリスクの恐れ

移動の観点で日本にとって理想のグループとは?【写真:ロイター】
移動の観点で日本にとって理想のグループとは?【写真:ロイター】

現地時間12月5日に抽選会が実施される

国際サッカー連盟(FIFA)は現地時間12月5日、2026年に開催される北中米ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会を米ワシントンで実施する。気になるのは組み合わせとともに試合会場だろう。日本はポット2なので、どのグループに入ると楽なのか検証してみよう。

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 今回、ポット2のチームが入る可能性があるポジションは、A3、B4、C2、D3、E4、F2、G3、H4、I2(アイ・ツー)、J3、K4、L2の12通り。この記号の羅列を見ただけですでに頭が痛くなりそうだが、重要なデータなのでどうか続けて読んでほしい。

A3:グアダラハラ(サポパン)/メキシコ、グアダラハラ(サポパン)/メキシコ、モンテレイ(グアダルーペ)/メキシコ

B4:サンフランシスコ(サンタクララ)、ロサンゼルス(イングルウッド)、バンクーバー/カナダ

C2:ボストン(フォックスボロ)、フィラデルフィア、アトランタ

D3:バンクーバー/カナダ、シアトル、サンフランシスコ(サンタクララ)

E4:ヒューストン、トロント/カナダ、フィラデルフィア

F2:ダラス(アーリントン)、ヒューストン、カンザスシティ

G3:シアトル、バンクーバー/カナダ、バンクーバー/カナダ

H4:アトランタ、マイアミ、ヒューストン

I2:イーストラザフォード、イーストラザフォード、トロント/カナダ

J3:サンフランシスコ(サンタクララ)、サンフランシスコ(サンタクララ)、ダラス(アーリントン)

K4:メキシコシティ/メキシコ、ヒューストン、マイアミ

L2:トロント/カナダ、ボストン(フォックスボロ)、フィラデルフィア

 まずはこれを時間帯で分ける。「UTC-(協定世界時)」で同じ時間帯別に分類すると、

A3 UTC-6、UTC-6、UTC-6
B4 UTC-7、UTC-7、UTC-7
C2 UTC-4、UTC-4、UTC-4
D3 UTC-7、UTC-7、UTC-7
E4 UTC-5、UTC-4、UTC-4(※)
F2 UTC-5、UTC-5、UTC-5
G3 UTC-7、UTC-7、UTC-7
H4 UTC-4、UTC-4、UTC-5(※)
I2 UTC-4、UTC-4、UTC-4
J3 UTC-7、UTC-7、UTC-5(※)
K4 UTC-6、UTC-5、UTC-4(※)
L2 UTC-4、UTC-4、UTC-4

 となっていて、※のグループに入るとグループリーグ中に時差が生じ、さらにグループKは試合ごとに違った時間帯に属するスタジアムでの試合になるという、厳しい状況だ。

 さて、では移動距離はどうか。交通手段としてはいろいろな方法が考えられるため、ここはスタジアムの緯度と経度を割り出し、3試合でその差がどれくらいあるかで過酷さを図っていこうと思う。なお、緯度と経度には多少の誤差があると思うが、大きく傾向を見ていくのにはいいだろう。

 すると、1試合目から2試合目、2試合目から3試合目の北緯方向の差が大きかったのは、グループB、グループE、グループKの順。逆に小さかったのは、グループG、グループI、グループLだった。

 一方、西経の差が大きかったのは、グループJ、グループE、グループHの順。差が小さかったのはグループG、グループD、グループF。

 以上を勘案すると、グループGに入るのが一番良さそうだ。シアトルもバンクーバーも北緯が大きいので暑さも避けることができるだろう。グループA、グループIも同じ都市での連戦があるので移動距離を減らすことができる。

 ちなみに森保一監督が移動負担の観点から「アメリカと一緒の組が……」と漏らしていたが、グループDは縦方向の移動が5番目に多いが、暑熱対策やアメリカに慣れるという意味では悪い選択ではないはずだ。

 逆に、入るのが恐ろしいグループが2つある。北緯と西経の差の合計が大きいのはグループEとグループK。直線距離で調べてみると、ともに合計で2700キロメートルほどある。これは東京から台湾・高雄やグアムまでの距離とほぼ同じ。ここにだけは入らないで欲しいのだが、森保監督はくじ運が強そうだから……。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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