報道陣に問いかけた「あと5点ですか?」 南野拓実が近づく偉大な先輩の背中

前半16分に先制ゴール「決めるだけでした」
日本代表は11月14日に行われた国際親善試合でガーナ代表に2-0で勝利した。先制ゴールを決めたのは、10月のブラジル戦(3-2)でもキャプテンマークを巻き、反撃の1点目を決めていたMF南野拓実だった。
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前半16分、MF佐野海舟がボール奪ってMF久保建英にパスを出し、リターンパスを受ける。右サイドからゴール前にパスを出すと、受けた南野が確実にゴール右へシュートを決めた。「海舟が良いボールをくれて、良いスピードのパスをくれて、(上田)綺世がしっかり引きつけてくれていたので、あとは決めるだけでした」と、南野はゴールを振り返って周囲のサポートに感謝した。
このゴールで代表通算ゴール数を26にしてFW大迫勇也を抜き、MF木村和司氏と並んだ南野は、セレッソ大阪の先輩であるMF香川真司の総得点数にもまた一歩近づいた。「あと5点ですか? 真司くんのゴール数まで」と確認した南野は「どうですかね、なかなか(超えるのは)難しいとは思いますけど……。でも、ゴール数よりも重要な試合でのゴールっていうのが僕にとっては大切。それはW杯のなかでの一発かもしれないし、その時のためにしっかり良いコンディションを維持してやっていければと思います」と満足する様子は見せなかった。
現在のチームでは最多となる代表キャップ数76を数える南野は、キャプテンマークを巻くことについて「森保さんは、ただ僕のキャップ数が多いことと年齢が高いことで経験を多く積んでいるから、(キャプテンマークを)託してくれただけだと思います」と謙遜。それでもブラジル戦のハーフタイムに選手達を鼓舞した熱いコメントも話題となったが、キャプテンマークを巻くことで意識が変わったところもあるようだ。
「もちろん、チームメイトに伝えるべきこと、どういう風な気持ちでゲームに入るのかとか、ゲームのなかでどういう戦い方でゲームを進めるか、そういうところの声かけは自分はキャプテンマークを巻いていない時よりも、気にして声をかけているかもしれません。でも、それ以外のところは特に普通でというか、僕以外の選手みんなが責任感を持ってプレーする選手がたくさんいる。ハーフタイムも各々が『あのプレーについてどうする?』と話し合いをしているので、自分がやることは特別ない」
この試合では若手も多く出場して、試合の終盤にはFW後藤啓介、MF北野颯太、MF佐藤龍之介という若いトリオが最前線に入る時間帯もあった。「ここに来て、すごく若い選手達が増えたし、24、25歳くらいの若さと経験を積んだ勢いのある選手達が今日もピッチに立っていました。それはチームにとっても良いことだと思います。特に20歳くらいの選手達が今日、攻撃陣で出ましたが、練習からもギラギラしていました。そういう部分は、森保ジャパンにはコアとなる選手が多くいるなかで、そういうフレッシュさは良い勢いを与えてくれる。その勢いを僕らも受け取って、そのままやっていきたい」と、森保ジャパンが加速している感触を口にした。
ゲームキャプテンを務め、ピッチ内外でしっかりとチームのことを考えて必要なことを実行し、自らも結果を出している南野。1月には31歳となる頼れるアタッカーの重要性は、ますます高まっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















