電撃辞任でクラブ株主が激怒「深い失望」 別れの挨拶で異例の批判…4連覇中も2位と8差で正念場

セルティック監督を辞任したブレンダン・ロジャーズ氏【写真:ロイター】
セルティック監督を辞任したブレンダン・ロジャーズ氏【写真:ロイター】

ロジャーズ監督が辞任となった

 スコットランド1部セルティックに激震が走っている。セルティックは10月27日にブレンダン・ロジャーズ監督が辞任したことを発表した。クラブの筆頭株主であるダーモット・デズモンド氏は辞任したロジャーズ監督を糾弾する声明を発表した。スコットランドメディア「Daily Record」が伝えている。

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 今シーズンのセルティックはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で予選敗退となり、UEFAヨーロッパリーグ(EL)を戦うことになった。4連覇をしているリーグ戦でも思うような結果が出ずに首位のハーツと勝ち点差「8」の2位となっている。26日にハーツとの直接対決を1-3で落とし、この試合後にロジャーズ監督はクラブへ辞任の意向を伝え、クラブはそれを受け入れたという。

 デズモンド氏は声明で「ブレンダンの監督としての期間での貢献を認めたい。この期間、彼はクラブの近年の歴史の一部となった成功に貢献してくれた」と別れのメッセージを切り出したが、ここから「しかし、同時にこの数か月の展開について、深い失望も示さざるを得ません」と、別れの挨拶で異例の批判を展開した。

 記事によれば、ロジャーズ監督は辞任する前から移籍市場におけるクラブの補強に不満を表明するなど、クラブ内に混乱をもたらすとともに、ファンが経営陣に対して批判を高めていた。そうしたなかでロジャーズ監督の電撃辞任となったが、デズモンド氏はロジャーズ監督の主張を「事実と異なる」と一蹴した。

「彼が我々との信頼を裏切るような行為と言動を取ったことは非常に残念だ」とし、ロジャーズ監督に全幅の信頼を寄せていたことを強調。さらにクラブが6月に契約延長をオファーしていたものの「考える必要がある」と返答を保留したにもかかわらず、「クラブが長期的な信頼を寄せていないようなことを示唆したが、これは単なる嘘だ」と、契約延長のオファーがなかったという主張を否定した。

 そして、返答を保留されたままだったとして「その後の彼の行動はチームを引き裂き、誤解を招く自己中心的なものだった。彼が経営陣や家族に向けた暴言は事実無根であり、容認できなかった」とし、契約延長を保留されたことだけでなく、チームの方針を確認し、すべての補強について彼の承認を得ていたと主張し「彼の声明は、完全に突発的なものだった。これらの発言の前に、彼は経営陣にそういった懸念を提起したことはなかった。経営陣はセルティックに深い情熱を注ぎ、常にプロフェッショナリズム、誠実さ、成功への共通の願望を持って行動している」とし、辞任したロジャーズ監督を批判した。

 セルティックには現在、DF稲村隼翔、MF旗手怜央、FW前田大然、FW山田新という4人の日本人選手が所属している。今後は暫定的に元監督のマーティン・オニール氏とクラブOBのショーン・マロニー氏がトップチームで指揮を執ることも発表されたが、シーズン序盤の困難な時期をクラブは乗り越えることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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