後半ATの悲劇「ショックと残酷さ」 監督が吐露…次節にもJ2降格「誰よりわかってる」

湘南の山口智監督「悔しいやら残念やらですし、冷静ではいられないですけど」
湘南ベルマーレは10月19日、J1リーグ第34節で京都サンガF.C.と1-1で引き分けた。7連敗こそ止めたものの、後半アディショナルタイムの失点で18試合ぶりの勝利を逃した山口智監督は試合後、「勝たないといけない試合で勝てなかったところがもう全てのゲームになりました」と語り、この一戦を総括した。
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17試合勝ちなしという苦しい状況で迎えた一戦は、前半29分にFW鈴木章斗のゴールで先制に成功する。前半36分には相手にPKを与えたが、これをGK真田幸太がストップ。さらには相手選手が退場となって試合を折り返した。しかし後半AT10分、DF須貝英大に同点ゴールを決められ、勝ち点3が目の前でこぼれた。
山口監督は試合後、「勝たないといけない試合で勝てなかったところがもう全てのゲームになりました。非常に重苦しいゲームになってしまいました」と吐露。優勝争いと残留争い、どちらのチームにとっても痛いドローには違いないが、ポジティブな言葉を並べた京都の曺貴裁監督とは対照的な会見となった。
このような状況でも、サポーターから「下を向かずに諦めずに」と温かい言葉をかけてもらったと明かす山口監督。「選手は練習からやってくれているので、そこを次の試合に出さないといけない。毎回ですけれど思いますし、結果を早く出さないといけないなというようなゲームになりました」と唇を噛んだ。
どちらの選手も最後まで気迫を見せた好ゲームだっただけに、「悔しいやら残念やらですし、冷静ではいられないですけれど」と山口監督。「でも選手は本当に良くやってくれたと思いますし、この試合で出し切ったからこそショックと残酷さが残るゲームになったのは事実だと思います」と選手たちを労った。
17位の横浜F・マリノスとの勝ち点は8差に広がった。25日の試合で横浜FMが勝った場合、26日の試合で湘南が引き分け以下だとJ2降格が決まる。山口監督は、「その事実は、誰よりもわかっているつもりです。どう答えていいかわからないですけど、そう見られているなと。それしかないです」と必勝を誓った。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)













