名波コーチの助言…ゴールの瞬間「頭よぎった」 59年ぶり快挙も「まだ何者でもない」

11試合目で二桁ゴールに乗せた小川航基【写真:徳原隆元】
11試合目で二桁ゴールに乗せた小川航基【写真:徳原隆元】

米国戦の悔しさをバネに復活弾「今回に懸ける思いは本当に人一倍強かった」

 日本代表は10月10日、国際親善試合でパラグアイ代表と対戦し2-2で引き分けた。先発出場し同点ゴールを決めたFW小川航基は試合後、「(米国戦が)ものすごく悔しくて、今回に懸ける思いっていうのは本当に人一倍強いものがあった」と語り、この一戦を総括した。

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 日本は前半21分に先制を許す苦しい展開となる。しかしそのわずか5分後の前半26分、小川がゴール正面から強烈なミドルシュートを放つと、ボールは相手GKの腕を弾きながらもゴールへ吸い込まれ、試合を振り出しに戻した。チームは後半に再び勝ち越しを許したが、アディショナルタイムにFW上田綺世のゴールでなんとか2-2のドローに持ち込んでいる。

 9月のアメリカ戦では先発しながら無得点に終わり、「ものすごく悔しくて、チームとして結果を残せなかった」と唇を噛んだ。雪辱を期して臨んだ今試合、再びチャンスを得たストライカーは「今回に懸ける思いっていうのは本当に人一倍強いものがあった」と明かす。値千金の同点弾については、「名波さんから振れるタイミングで振るように、と毎日くらい言われ続けたのがあの瞬間に頭によぎった」と、名波浩コーチからの助言が判断を後押ししたと振り返った。

 この得点で国際Aマッチ11試合10ゴールとし、釜本邦茂氏の記録を59年ぶりに更新する快挙を達成した。それでも、「釜本さんを超えたわけでもなんでもない。まだ何者でもない。ここからだと思うんで、何も満足することなく前進していければ」と兜の緒を締める。上田も得点したことで、「ストライカーが2人で取れたっていうのは、チームとしても大きい。より一層気が引き締まる。ポジション争いに負けないようにしたい」と、さらなる高みを見据えた。

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