日本人の売却阻止は「財政的に大きな失敗」 英メディア指摘…今冬にも「手放す可能性」

セルティックでプレーする前田大然【写真:ロイター】
セルティックでプレーする前田大然【写真:ロイター】

セルティックは前田大然の移籍阻止で財政的に大きな失敗を犯した可能性

 スコットランド1部セルティックは、今夏の移籍市場で日本代表FW前田大然を売却することを望まずにクラブに残留させた。しかし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では予選でカザフスタン1部カイラトに敗れ、本大会出場を逃して、UEFAヨーロッパリーグ(EL)に回る結果となった。そのため英メディア「Football Insider」は市場価値の高いうちに前田を売却しなかったことで「財政的に大きな失敗を犯した可能性」を指摘している。

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 昨季の前田は圧倒的な活躍を見せ、クラブのリーグ4連覇に大きく貢献。スコットランドのリーグ年間最優秀選手賞をはじめ、数々の個人賞を受賞した。夏の移籍市場ではプレミアリーグのクラブからの関心も報じられ、前田自身も移籍を切望したが、戦力不足となることを危惧したブレンダン・ロジャーズ監督が残留を強く望み、セルティックにとどまったとされている。

 セルティックは9月24日のEL初戦でセルビア1部レッドスターと対戦して1-1と引き分けたが、この試合で前田は精彩を欠いて前半だけで交代を命じられた。記事では「クラブのレギュラーあるスター選手たちの多くが期待を裏切るパフォーマンスを見せた」とし、「特に前田のパフォーマンスは悪く、ロジャース監督はハーフタイムに27歳を交代させた。夏の移籍市場でこのFWの退団を阻止した決断は、大きな間違いだったように思える」と、2500万ポンド(約50億円)まで評価額が高まっていた夏の移籍市場のタイミングで売却するべきだったと指摘した。

 そして、移籍の報道があってから3か月後、ヨーロッパの舞台で乏しい結果しか残せていない前田の価値については「関心を持つクラブから、当時の半額(約25億円)でも引き出せたら、セルティックはラッキーだろう」として、早くも価値が下がったとしている。

「Football Insider」はFWケレチ・イヘアナチョを移籍金ゼロで補強したセルティックは、前田の代役としてこのナイジェリア代表FWを活用すべきだと報じ、前田については「金銭面でより価値のある資産であることに変わりはない。日本人FWが冬の移籍市場で再び退団を要求し始めれば、セルティックは手放す可能性が高くなるだろう」と、契約期間が残り2年を切った前田の処遇についても伝えている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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