鈴木唯人が告白「実はあの時」 スタンド観戦からピッチへ…誓った「次はこの舞台に」

フライブルクでプレーする鈴木唯人【写真:ブンデスリーガ/Christian Kaspar-Bartke】
フライブルクでプレーする鈴木唯人【写真:ブンデスリーガ/Christian Kaspar-Bartke】

今季からドイツ1部フライブルクへ移籍した鈴木唯人

 今季、ドイツ1部フライブルクへ加入した日本代表MF鈴木唯人がワールドカップ(W杯)への思いを明かした。ブンデスリーガが主催するオンライン取材に参加。2022年のカタールW杯を現地観戦していたといい、「次はこの舞台に立てるように頑張ろう」と決意。デンマークから五大リーグへステップアップを果たした今シーズン、さらなる飛躍を誓った。

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 目に焼き付けた光景があった。2022年、カタールW杯のグループステージ。初戦のドイツ戦で劇的な2-1の逆転勝利を収めた日本が臨んだ、第2戦コスタリカ戦(0-1)と第3戦スペイン戦(2-1)。当時21歳の鈴木はスタンドから熱き戦いを見守った。

「次はこの舞台に立てるように頑張ろう」

 0-1で敗れたコスタリカ戦、そしてグループ突破が懸かったスペイン戦ではドイツ戦同様、世界の強豪を倒して衝撃を与えた。森保ジャパンが刻んだ歴史的な瞬間を現地で目撃した。「あの時、自分も実は見に行っていた。まだ日本でサッカーをやっていて、あの後に自分もフランスに行った、あの舞台を見て僕も海外でやらないといけないなと感じた」。現在地を志すきっかけになった。

 名門・市立船橋高校から清水エスパルス入りしたのが2020年。高卒1年目からJ1リーグで30試合に出場して注目を集めた。カタールW杯当時はパリ五輪世代のU-21日本代表が臨んでいたヨーロッパ遠征での強化
試合に出場。背番号10としてU-21スペイン代表、同ポルトガル代表と対戦したあと、カタールへ乗り込んだ。「見に行けるならこの舞台を見に行った方がいいと思ったし、自分が次はここでやるんだという思いもそこで芽生えさせることができると思った」。清水からフランス1部ストラスブールへ渡り、2023年にはデンマークのブレンビーへ移籍。昨季はリーグ9ゴール4アシストで圧倒的な存在へと成長し、日本代表にも初選出された。

 そして今季、ドイツへ初挑戦。ブンデスリーガで開幕スタメンを勝ち取った。「全体的に強度が高くなった。プレシーズンからスタッフに強度の部分はよく言われていた。最近になって少しはやれるようになってきたかなと思っていますし、クオリティー、技術面や細かい部分はかけ離れているとはないと思っているので徐々にチームとリーグにアダプトしていければいいかんじになってくるんじゃないかという感覚はある」と、順応に手応えを得る。カタールW杯のスタンドから北中米W杯のピッチへ。目標を確かに、今を歩んでいる。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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