岡山の劇的弾取り消し「ファウルはファウル」 VARチェックの競り合いに代表OB見解「はっきりと押されてる」

【専門家の目|高萩洋次郎】岡山が得点取り消されたシーンを解説
ファジアーノ岡山は9月13日に行われたJ1リーグ第29節で名古屋グランパスと対戦し、0-1で敗れた。試合終了間際に岡山が同点に追い付いたものの、VARの介入により得点が取り消された。SNS上では議論が巻き起こっているなかで、元日本代表MF高萩洋次郎氏が持論を展開した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
◇ ◇ ◇
0-1とリードを許した後半アディショナル5分、岡山は左サイドからクロスを上げ、ゴール前でのこぼれ球を最後はDF田上大地が押し込んだ。しかしここで主審がオン・フィールド・レビュー(OFR)をすると、岡山MF柳貴博が名古屋DF藤井陽也を押したとして、ファウルで取り消しとなった。
このシーンについて高萩氏は「結論から言うとファウルはファウル」と述べ、「どの立場だとしてもあのポジションじゃなくて、あれされたら絶対された方はアピールする」と、藤井が競り合った際に腕を大きくアピールしている点について解説した。
「そこが得点につながったので、やっぱりVARが介入してファウル判定になるってことは当然あることだと思います。なのでお互いああいうプレーは大事ですけど、柳選手もいいコンタクトと言いますか、試合中当然ああいうプレーするよねっていうとこもあるし、逆に押されてファウルされた藤井選手も当然アピールしていいし。あそこで押されてもヘディングで跳ね返せるのが一番いいかもしれないですけど、ただはっきりと押されてると思うので当然ああいうリアクションを取るっていうところも考えられる」
結局ゴールは認められずスタジアムは騒然。岡山サポーターは試合終了時や、審判団が引き上げる際にブーイングする事態となっていたが、高萩氏は判定は間違っていないと持論を展開している。

高萩洋次郎
高萩洋次郎(たかはぎ・ようじろう)/1986年8月2日生まれ、福島・いわき市出身。高校から広島ユースに入団。2003年4月のJ2湘南戦で、当時のJリーグ最年少記録となる16歳8か月3日で出場を果たした。同11月に17歳でプロ契約。2010年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)でニューヒーロー賞を受賞。12年にはリーグ最多13アシストを記録し、広島の初優勝に貢献。ベストイレブンにも選ばれた。14年シーズン限りで広島退団後はウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、FCソウルを経て、17年にFC東京に加入し、中心選手として活躍。その後は栃木SC、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2025年1月に現役引退。日本代表では3試合に出場。




















