「天文館」描いたJリーグ斬新ユニ 専門家が絶賛…価格にも注目「一石を投じる存在」

鹿児島の今季ユニフォームに注目【写真:GettyImages】
鹿児島の今季ユニフォームに注目【写真:GettyImages】

「天文館」をまとう鹿児島…独自路線で挑む2025年モデル

 今季J3で戦う鹿児島ユナイテッドFCは、2025シーズンのユニフォームに鹿児島市中心部にある繁華街・歓楽街「天文館」をモチーフとしたデザインを採用している。2021年から継続している地域密着型のオリジナル路線は、地元の文化や風景に根差したものとなっており、サプライヤー契約を結ばずに独自のスタイルを貫くクラブの姿勢が注目を集めている。サッカーユニフォーム研究家の「ともさん」に印象を語ってもらった。

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 鹿児島の街並みの象徴でもある「天文館」は、アーケード型の屋根や多彩な通り構成が特徴。2025シーズンの1stユニフォームは、その「アーケードの屋根」にフォーカスしたグラフィカルなデザインを採用し、両袖には「天文館本通り(左袖)」「天文館G3(右袖)」がダイナミックに配置されている。ソックスには、昭和初期の天文館の屋根をモチーフにしたデザインが取り入れられており、細部にまで鹿児島のローカルな魅力がちりばめられている。

 ともさんは、「2021年から地元・鹿児島の伝統工芸、自然、街並みなどを反映した完全オリジナルの素敵なデザインをユニフォームに採用してきました。今季は鹿児島屈指の繁華街として知られる『天文館』がモチーフで、地域に根差した取り組みを高く評価できます」と語る。

 また、デザイン性だけでなく価格設定にも注目。「デザインに優れるだけでなく、オーセンティックユニフォームが1万3200円からという価格は、昨今問題視される『ユニフォーム高額化』に一石を投じる存在です」とコメントし、手頃な価格がクラブの魅力をより多くの人に届ける要素になっていると指摘した。

 鹿児島は、今季も特定のブランドとサプライヤー契約を結ばず、Jリーグとライセンス契約を持つ三菱商事ファッション株式会社との協働プロジェクト「ANGUA」のシンボルを胸に掲げて戦っている。クラブの独自性と地元愛が融合した2025年モデルは、まさに“鹿児島らしさ”を体現した一着と言えそうだ。

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