ダントツの最小失点「自分たちの秘訣」 神セーブ連発…疲労感を支えた守護神「1つのテーマだった」

大迫敬介が相手の猛攻を0でしのいだ
さすが日本代表というビッグセーブの連発だった。8月23日のJ1リーグ第27節でサンフレッチェ広島はアウェーで東京ヴェルディと対戦して3-0で勝利した。完封勝利を収めた広島だが、大迫がゴールマウスにいなければ、東京Vが無得点で終わることはまずなかっただろう。それくらい圧巻のセーブを何度も見せた。
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前節の神戸戦から中2日でスタメン5人を入れ替えた広島にとって、無失点で試合を終えたことは、今後の大きな自信にもつながるだろう。ビッグセーブを何本も見せた守護神は、前半ATのMF齋藤功佑のミドルシュートをDF荒木隼人が足で触り、ディフレクトしたボールが大迫の顔面に当たる形となった。「僕の前に荒木選手が足を出して軌道を変えてくれたので。荒木選手がいなかったら、やられたかなと思うので、みんなでしのいだと思います」と、振り返った。
その後も疲労感のあるチームがピンチを迎えるなか、ゴール前に立ちはだかる。後半14分にもドリブルで抜け出してきたMF食野壮磨との1対1を止め、難しい時間帯に失点を許さなかった。「ドリブルが得意な選手でしたし、相手も『僕を転ばせて、体勢を悪くして打とうと思っているんだろうな』と思ったので、僕もできるだけギリギリまで我慢して、対応しようとしたなかで、うまく止められたシーンでした」と胸を張った。
この時間帯を無失点で抑えたことが、FW中村草太、MF新井直人の追加点にもつながったと言えるだろう。「中2日だったので、みんな体も重いだろうし、足が止まる時間も長くなるんだろうということで、後ろが崩れないことが1つ自分のなかでのテーマだったので。押し込んでいるなかでも、間延びしてしまって、ピンチが数回あるなかで、集中力を欠かさずにやれたおかげで完封できたと思います」と大迫は胸を張り、クリーンシートについて「失点数も少ないですし、多少の我慢強さが今の自分たちの(勝てる)秘訣かなと思います」と、28試合を終えてわずか19失点の堅守を誇った。
この活躍ぶりは、日本代表での活動にもつながっていくだろう。「チームではやっぱり存在感を出さないといけないと思いますし、それを出すだけではなく、結果につなげることが、非常に大事だと思います」と充実の表情で語り、味の素スタジアムを後にした。
(河合 拓 / Taku Kawai)




















