直近6戦5勝も「こういう時だからこそ」 夏の補強が奏功…指揮官が選手に求める積み重ね「大きくなりすぎずに」

FC東京がホームに鹿島を迎える
FC東京は8月10日のJ1リーグ第25節で鹿島アントラーズと対戦する。現在14位のFC東京だが、シーズン途中の補強も奏功して直近の公式戦6試合で5勝1敗と好調をキープしている。前日練習を終えた松橋力蔵監督は、「攻守において強調したトレーニングをできる範囲のなかで、コンディションも整えながら、暑い中でもしっかりできることはやりました」と、天皇杯のセレッソ大阪戦(2-1)から中3日で迎える2位・鹿島との大一番に意気込んだ。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
リーグ戦第4節のアウェーゲームでは0-2で敗れた相手だが、「ホームではやはり良いゲームをして勝利を収めることが大事。メンバーも変わっていますし、時間をかけて対戦を重ねたなかで両チームいろんなものが積み上がってきたものがあると思うので、今あるものをしっかりぶつけ、必ず勝利に結びつけるように頑張りたい」と意気込んだ。
チームとして徐々に調子が上向きになってきているが、松橋監督は「攻撃も守備も、シンプルに『ここがチャンス』『ここがピンチ』というものを、もっともっと感じ取らないといけない。そこの力の使い分けは、こういう流れだからこそ大事になってくると思う」と、選手たちに求めていくことを口にした。
鹿島の印象については「本当に素晴らしく強いチーム。勝負強いというのもありますし、一人ひとりが選手としての強さもあり、クラブとしての強さもある。勝つために何をするかというのがしっかり根付いているクラブ。少しでも隙を見せたり、弱腰になったら簡単に持っていかれるというところはある」と警戒するとともに、その勝負強さは一朝一夕で浸透するものではなく、チームが良い状態だからこそ細部にこだわる重要性を強調した。
「ただ、アントラーズさんもほかのクラブもそうですが、それがいきなり染みついたものではなく、そういうものを定着させるためには小さいことの積み重ねだと思うんです。我々もチームが良い状態だと捉えている選手もいるだろうけれど、そこでちょっと大きくなりすぎると、小さいことに手が回らなくなったり、やれることをやらなくなったりする。人間の成長と一緒。今も同じようにこういう時だからこそ、大きくなりすぎずに小さいものに目を向ける。そこでの積み重ねと勝利を目指すことで、相手を上回って結果を得ることができると思う、と選手にもミーティングで話しました。そこの戦いにもなるかなと思います」
前回対戦ではチャンスを作りながらも生かせず、鹿島に勝負強さを示される形で敗れたFC東京。松橋監督は「我々の今をどうぶつけられるか、非常に楽しみですし、今の姿をしっかり表現できれば、決して勝てない相手ではない。必ず勝てる相手だと思う」と、相手をリスペクトしつつもホームでの勝ち点3奪取を誓った。
(河合 拓 / Taku Kawai)




















