生え抜き、主力、代表クラスが宿敵に移籍 浦和“新主将”が複雑な胸中告白「誰もが気になると思う」

浦和Lの高橋はな【写真:増田美咲】
浦和Lの高橋はな【写真:増田美咲】

浦和の高橋はながオフシーズンの大量流出、ライバル・ベレーザ戦について語った

 WEリーグは今週末の開幕に向け8月4日に東京都内でキックオフカンファレンスを実施した。昨季に3連覇を逃した三菱重工浦和レッズレディースは仕切り直しのシーズンとなる中、新キャプテンのFW高橋はなは主力と監督が移籍した日テレ・東京ヴェルディベレーザについて「手強いけど、負けられない」と話した。

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 浦和は昨季のシーズン終盤戦に堀孝史監督への交代があり、オフシーズンにはDF石川璃音、DF遠藤優、MF栗島朱里、MF塩越柚歩、MF猶本光、MF竹内愛未と、クラブ生え抜きや主力、なでしこジャパンで活躍していた選手が退団した。そして、キャプテンは長年勤めていたMF柴田華絵から高橋への交代になった。様々な意味で仕切り直しの印象を与える今季になる。

 高橋はそうした環境について「本当に色々な意味で新たなシーズンになると思います。でも、レッズレディースとしての歴史も積み上げてきたものもあるので、そういうものを大切にしながら新しいものを取り入れてより強いチームになりたいと始動をしたので、その意味でも開幕戦は楽しみだし、試される場になると思う」と、リーグカップ戦を2連覇中で昨季リーグ5位のサンフレッチェ広島レジーナをホームに迎え撃つ8月10日の試合を見据えた。

 そして「私たちはチャレンジャー」と話す高橋だが、昨季にリーグ優勝を果たした日テレ・東京ヴェルディベレーザには塩越と猶本が移籍した。そして、2連覇を共に達成しながら3月に解任された楠瀬直木氏が監督に就任もした。そうした背景に「(選手の)入れ替わりがあったこと、その時はもちろん色々な気持ちはありました」と、複雑な思いがあったことを明かす。

 それだけに「誰もが気になると思うし、対戦するのも楽しみです。より手ごわい相手になると思いますけど、私たちも負けられない。そこに勝っていけるような準備をしたい」と、早くも第3節に組まれた因縁の対決を見据えた。

 第2節で対戦するアルビレックス新潟レディースも、昨季のリーグ4位で皇后杯の決勝では勝利したもののPK戦までもつれ込む激闘を演じた力のあるチーム。多くの変化が起こった浦和にとっては開幕3試合が早くもシーズンを占うヤマ場になりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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