E-1経由W杯行き…本大会“台風の目”になり得る「3人」 常連組もうかうかできない初めての突き上げ

初出場14人から3人をピックアップする
日本代表は7月12日、韓国で行われているEAFF E-1選手権・中国戦(2-0)で日本代表5人がデビューを飾った。初戦のホンコン・チャイナ戦と合わせて合計15人が初ピッチ。初招集14人と招集歴がありながらも出場していなかったDF望月ヘンリー海輝が新たな1歩を踏み出した。来年の北中米ワールドカップ(W杯)に向けてのサバイバルで本大会への“台風の目”に近い3人をピックアップする。
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W杯まで残り1年。かつて東アジアと戦う大会で活躍した選手は“E-1経由W杯行き”として何人もが切符を獲得してきた。日本代表の強化としても欠かせない大会で、2013年にはFW柿谷曜一朗やMF山口蛍、DF森重真人がW杯に出場。前回の2022年大会では“滑り込み”したFW町野修斗やMF相馬勇紀が活躍してカタールW杯に繋げた。
求められるのは欧州組をも凌駕する勢いに加えて、5年先にもつながる年齢。短期間で完成されつつある森保ジャパンに入り込むのは容易なことではないが、チームを底上げするためにもその活躍には期待がかかる。
1人目はGK早川友基(鹿島アントラーズ)。日本代表のGK陣は鈴木彩艶、大迫敬介、谷晃生の3人。東京五輪からこの3人で、パリ五輪を挟んでも突き上げのなかったポジションだ。GKは特殊で1つのチームになる。主力の鈴木に対して、大迫、谷の2人は自らのパフォーマンスを維持した上で精神面も整えて鈴木を支えてきた。固い絆で結ばれているGKトリオの牙城を崩すのは簡単ではないが、中国戦で先発した早川が示した可能性はそれを感じさせた。1対1のストップを筆頭にコーチングや明るいキャラクター、示した意地は本大会へ向けて良いアピールになったはずだ。
2人目は中村草太(サンフレッチェ広島)。2試合連続で途中出場。特にデビュー戦ゴールを決めたホンコン・チャイナ戦では後半アディショナルタイムに得点する姿勢が大きく評価された。起用方法からも分かるように、“スーパーサブ”として本大会のピースにもなり得る存在。大卒ルーキーの22歳で、若さと勢いを兼ね備えることも魅力的だ。
3人目は綱島悠斗(東京ヴェルディ)。森保監督が探すサイドバック&センターバックでプレーできる綱島。主戦場だったボランチも可能で、守備力が高く、複数ポジションをこなせる柔軟性は理想的だ。DF冨安健洋やDF伊藤洋輝ら最終ラインに負傷者が続出していることから、割って入る可能性はある。中国戦でも縦パスを差し込んだり、攻守において持ち味を発揮。このままパフォーマンスを高めていけば、W杯メンバー入りの可能性も出てくる。
年々、E-1選手権からW杯出場の門は狭くなり、難易度は上がっている。だが、優勝が懸かった韓国戦で結果を出せば、その道も開ける。“台風の目”が出てくることに期待したい。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



















