“飛び級招集”の15歳久保、世界列強を冷静に分析 U-20世代相手でも「敏捷性は自分の方がある」

頭の中でイメージされている対戦3カ国の姿

 2011年から名門バルセロナの下部組織で各年代のエースとして活躍していたが、クラブが18歳未満の外国人選手登録でFIFA規定に抵触した影響で、15年に帰国を余儀なくされた。そしてFC東京の下部組織に加入し、昨年の11月にFC東京U-23の一員としてJリーグ史上最年少デビュー。そして今年4月には、Jリーグ史上最年少ゴールをマークするなど、実力の片鱗を示し続けている。

 バルセロナのカンテラ(下部組織)で世界の逸材と鎬を削ってきた神童は、南アフリカ、ウルグアイ、イタリアとの対戦を心待ちにしているようだ。

「3カ国とも違った特徴を持った国だと思っているので、どの国というより、3カ国と対戦してしっかり勝ちを拾っていきたいです。チームとしては予選突破がマストというわけではないですけど、予選突破をしたい。その後に上に行ければ。3カ国が決まった時に、南アフリカだったら予選の得点王がいるとか、どこもパンチのある選手が多いと思います。1次リーグでも南米王者やヨーロッパ2位と強豪国ばかりのグループなんですけど、その分、良い試合になるんじゃないかなと思います」

 胸を借りるなど、海外の代表チームへの劣等感は微塵もない。15歳とは思えないほど冷静な語り口で、久保は言葉をつないだ。5月21日に迎える初戦の南アフリカ戦は、決勝トーナメント進出に向けて敗北が許されない一戦となる。

 

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