最高の名将は? スペイン紙選定「監督ランクTOP50」 日本人指導の指揮官も

日本人所属クラブで最高は21位

 アジアのチームを率いる監督でトップ50に入ったのは、全てが中国絡みとなった。ロシアW杯アジア最終予選の開催中に中国代表の監督に就任したマルチェロ・リッピ監督が24位、河北華夏のマヌエル・ペジェグリーニ監督が36位、広州恒大のルイス・フェリペ・スコラーリ監督が41位にランクインした。改めて、このレベルの指揮官を招聘できる“チャイナ・マネー”の存在感を示すものになった。

 日本人選手が所属するクラブでは、香川真司が所属のドルトムントを率いるトーマス・トゥヘル監督の21位が最高。吉田麻也が所属するサウサンプトンのクロード・ピュエル監督が30位に入り、酒井宏樹が所属するマルセイユのルディ・ガルシア監督が34位となった。また、シーズン途中に解任されたものの、岡崎慎司が所属するレスターで昨季にプレミアリーグ制覇を成し遂げたクラウディオ・ラニエリ監督は18位に入っている。

 アーセナルで20年を超える長期政権を続けているアーセン・ベンゲル監督は20位。シーズン無敗優勝を成し遂げた時期などには世界一の名将とも評されたベンゲル監督だが、主要タイトルに届かない時期を長く過ごしている間にその評価は緩やかに低下していることが浮き彫りになっている。また、スペインリーグで首位に立ったバルセロナのルイス・エンリケ監督も13位と、自国メディアからも高い評価とはならなかった。

 サッカーにおいて、監督の果たす役割は非常に大きく、それだけにその人事の行方にも注目が集まる。ビッグクラブを率いる指揮官は、その成績次第では評価が一気に下げられるという一面も持つ。今後のUEFAチャンピオンズリーグや各国のリーグタイトルの行方により、その評価も移り変わっていくことになりそうだ。

 

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