浦和は「予想していた通り」 カウンターは危険も…元アルゼンチン代表の敵将「効果的だった」

ガジャルド監督は現役時代はアルゼンチン代表の司令塔として活躍
浦和レッズは米国開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)の初戦、現地時間6月17日のリーベルプレート(アルゼンチン)戦に1-3で敗れた。元アルゼンチン代表の敵将は浦和について「自分たちのゲームコンセプトに徹していました」と話した。
立ち上がりに硬さを見せた浦和に対し、リーベルは前半12分に注目された右サイドのMFフランコ・マスタントゥオーノのサイドチェンジを受けたDFマルコス・アクーニャがピンポイントクロスを供給。これをFWファクンド・コリーディオが合わせ、先制点を奪った。さらに、後半の立ち上がり3分には浦和のミスを突き、FWセバスティアン・ドリウシがゴール。浦和がFW松尾佑介のPKで1点を返す展開になったが、最後は後半28分に左コーナーキックからMFマクシミリアーノ・メサがヘディングで決めて2点差の勝利を収めた。
このゲームについて、現役時代はアルゼンチン代表の司令塔として活躍したリーベルのマルセロ・ガジャルド監督は試合後に「試合は私たちが予想していた通りに進みました。浦和は守備が非常に組織的で、スペースを消そうとしてきました。低い位置でブロックを組み、私たちが正確性を欠いたり、攻撃の連携で流動性を見いだせない時は、彼らの危険なカウンターに注意しなければなりませんでした。しかし、それは私たちに起こりうると分かっていたことでした。良いタイミングで得点できたと思います。ゴールに関しては非常に効果的でした」と振り返った。
リーベルは先制した後に浦和の守備ブロックの外側で長くボールを持つ形になった。ガジャルド監督は「相手はビハインドの状況で前に出てこなければならなくなりましたが、彼らは試合を通してプレーのやり方を大きく変えず、自分たちのゲームコンセプトに徹していました」と、浦和の印象について話した。
リーベルは初戦に勝ち点3を取ったことで、今後の戦いが非常に有利になった。現役時代の古巣を率いる元アルゼンチン代表の名手は、「初戦の緊張を乗り越え、重要な勝ち点3を獲得しました。今後に向け、私たちには改善の余地がたくさんあると思います」と先を見据えていた。このグループには浦和の他、インテル(イタリア)とモンテレイ(メキシコ)が入っている。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)