宣戦布告「ケズります」 友人からLINE「イエローはもらうな」…香川真司が注意した理由

C大阪の香川真司【写真:Getty Images】
C大阪の香川真司【写真:Getty Images】

次節で乾貴士と対戦「4枚目は乾をケズってから、イエローをもらいたい」

 セレッソ大阪に所属する元日本代表MF香川真司は、5月28日に行われたJ1リーグ第22節の浦和レッズ戦に先発フル出場した。日本代表として多くの試合を埼玉スタジアム2002で戦ってきた香川だが、埼玉スタジアムで浦和と対戦するのは初めてだったという。

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 久しぶりの埼玉スタジアムでのプレーについて、「懐かしさもありながら、ただ、レッズと対戦するのも初めてだったので、できれば週末に(試合を)入れてほしかった。どうしても人がね、入らないから。4万人、5万人が(集まった)レッズとやりたかったなというのが、正直な本音としてありました。ただ埼スタにはいつ来ても、良い思い出がたくさんあるので、やっぱり好きなスタジアムですね。いつ帰ってきても、匂いとか、この感じはいいですね。良いスタジアムですし」と、思いを語った。

 対戦相手にも、改めて香川健在の印象を残せた。浦和のMFサミュエル・グスタフソンは「素晴らしいキャリアを送ってきた素晴らしい選手だと思います。試合をコントロールし、リズムを作ってゲームを掌握する。彼はそれを遂行できるでしょう。どのように相手から流れを奪い取るのかを理解し、ときに難しいパスではなく、シンプルにボールをキープして相手を走らせる。今日対戦して、流れを読めて、ゲームの理解度の高い選手だなと感じました」と、口にした。

 随所に存在感を示せた香川だが、スコアレスドローに終わった試合を振り返ると、悔しさが滲む。「僕らの方が勝ちにふさわしかったし、勝ちたかったのが率直な気持ちです。(自分たちのペースのときに)本当に(ゴールを)取り切りたかった。ただ、崩し方であったり、選手間の距離感、3人目(の動き)を含めて、そこの内容を含め、崩し方は非常に良かったですし、だから勝てていたらパーフェクトなんですが、負けないことも大事なので、次必ず勝てるように準備したいと思います」と、試合を総括した。

 この試合、香川自身も気を付けていたことがある。警告をもらわないことだ。次節の対戦相手は、かつてのチームメイトであり、名コンビを組んでいたMF乾貴士を擁する清水エスパルスとの試合。現在はボランチでプレーしている香川は、「難しいですね。最近、すごく課題を感じて、『ヤットさんスゲーな。ケンゴさんスゲーな』と思いながら、同時に『でも、自分の良さは何だろう』と思って、自問自答しながらやっている」と言うが、ポジション上、乾とマッチアップするのは確実だ。

「みんなから『イエローはもらうな』と、もらっていたら累積で次に出られないからと、きょうの試合前にたくさん友達からLINEが来ていました。4枚目は乾をケズってから、イエローをもらいたいなと思います。そう思わせるくらい、調子が良いのでアイツは。股抜きされないように気を付けたいなと。股抜きしに来たら、ケズりますけどね(笑)。でも、本当に楽しみ。アイツはアイツのチームを築いているし、プレースタイルも変わっていないので、楽しみです」と、中3日で迎えることになる清水戦に気持ちを切り替えた。

(河合 拓 / Taku Kawai)

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