浦和の阿部、ACLに向け駅前で志願のビラ配り 主将の告知活動にチームメイトも「すごい!」

チームをまとめる“縁の下の力持ち”

 浦和は上海上港(中国)と勝ち点9で並び、WSW戦を引き分け以上で決勝トーナメント進出を決めることができる。しかし、GK西川周作は「もちろん1位での突破を目指す」と宣言し、DF槙野智章も「グループの突破だけを目指しているわけではない。次のラウンドも見据えれば、勝ち点3とそれにふさわしい内容の試合をすることにこだわる」と、あくまでも首位通過に意気込んだ。

 クラブスタッフによると、過去には「よりクラブのことを理解したい」という思いから、チームの課長以上の役職が出席するクラブミーティングにも志願して出席したことがあるという。2007年にジェフ千葉から加入し、一度はレスター(イングランド)への移籍でチームを離れたが、再び12年から浦和に復帰。そうした思い入れの強さが、表に出ない部分での行動にも現れている。

 個性の強い面々が揃う浦和のなかで、ボランチの位置から“縁の下の力持ち”とでもいうようなタイプのキャプテンとしてチームをまとめる阿部だが、その強い後押しを受けてチームはWSW戦での勝ち点3に向けて前進していく。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro KUTSUWADA

浦和レッズ●写真提供

 

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