久保建英がスペインでの人種差別被害について持論「試合中はそういったものも含めて文化だと」

久保建英が人種差別被害について言及【写真:徳原隆元】
久保建英が人種差別被害について言及【写真:徳原隆元】

久保建英が1月19日に行われたバレンシア戦での人種差別被害について言及

 森保一監督率いる日本代表は3月18日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のバーレーン戦(20日=埼玉)に向けて千葉県内で練習を冒頭15分公開。練習後、取材に応じたMF久保建英(レアル・ソシエダ)が、1月に敵地バレンシアサポーターから受けた人種差別発言について「差別に関しては別に試合中はそういったものも含めて文化だと思うので、しょうがないかなと思います」と話した。

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 久保は、落ち着いた表情で話し出した。

「僕自身はその別に人種差別を受けたからといってどうってことはないですけど、僕はクボ・タケフサというある種のブランドがあるからこそ、みんなから差別をされるわけではないですし、それこそ僕の集中を切らせようと思ってとかそういう意図があって、差別をしてくる人はいても、僕個人をそのままアジア人というわけで差別してくる人はいないので、僕としてはそんな気を悪くすることはない」

 発端は1月19日に行われたラ・リーガ第20節のバレンシア戦。ベンチスタートとなった久保は、後半途中から出場に向けてタッチライン付近でウォーミングアップをしている最中に、バレンシアサポーターから「中国人、目を開けろ」と人種差別発言を受けていた。これに対してクラブも声明を発表し、問題へと発展した。だが、一方で久保も思うところがある。

「スペインで仕事だったりビジネスで頑張ろうとか学生でやろうっていう人たちから同じように差別されるというのは僕としてはあんまり許せることではない。僕のような立場のある人間が、その人種差別されたときにはしっかり対応していきたい」

 長くスペインで暮らしている久保。日本人として誇りを持ちながらも異国で多くの文化に触れてきた。サッカーを続けてきて、向き合うこともある。

「試合中に僕個人に対して差別されたからといって僕が怒るっていうことは絶対にないと思います。ほかの越えてはいけない一線を越えられた時には怒ることはあるかもしれないですけど、差別に関しては別に試合中はそういったものも含めて文化だと思うので、しょうがないかなと思います」

 最後まで強い姿勢を貫いた久保。その言葉は力強かった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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