強豪バイエルンで得た「勝者のメンタリティー」 ビッグクラブで成長…刺激的な日々で広がった“幅”

伊藤洋輝がバイエルンで成長した面を明かした
日本代表のDF伊藤洋輝が3月17日、千葉県内で北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選バーレーン戦(20日=埼玉)に向けた練習初日に合流した。室内での調整にとどまったこの日、所属のドイツ1部バイエルン・ミュンヘンで得た経験について語った。強豪バイエルンでの日々で「勝者のメンタリティー」が植え付けられ、「勝ち」へのこだわりが高まった。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
春の訪れはまだ少し先、寒さが残る練習場。昨年6月以来、約9か月ぶりの代表復帰を果たした伊藤はバイエルンに移籍して初めて、日本代表入りを果たした。キャンプ中の負傷から長いリハビリ期間を経て、2月12日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)セルティック戦でデビュー。ブンデスリーガ含めて7試合に出場し1ゴールを挙げている。ここに至るまでも大きな苦労があった。
「リハビリですか。1回目のオペしたあと、うまくいかなかった部分があったんですけど、過去を振り返らずにというか、とにかく前だけを見て、しっかり焦らずにチームに戻ることができた。復帰できてここまでこられたので良かった」
バイエルンで練習を重ねる日々は刺激的だ。役割としても攻撃に関わってくる部分や、守備を固める場面、伊藤の“幅”が要求される。
「(ヴァンサン・コンパニ)監督もトップレベルでずっとディフェンダーとして活躍してきた方ですし、特に守備の部分に関しては、個の部分も、チームとしてもやっぱり守り方、常に日々ミーティング含め何とかして自分たちを学ばせてくれている。そういった部分をどんどん学んでいきながら選手としての幅ももちろん、守備だけじゃなくて攻撃も幅を広げていけたらいいかなと思います」
ドイツで絶対王者として君臨するビッグクラブ。ただ、昨シーズンはレバークーゼンに頂点を明け渡し、チームとして今季に懸ける思いは強い。CLではそのレバークーゼンを倒してベスト8入りが決定。練習を日々こなすだけで精神面も鍛えられている。
「ファン含めて勝ち方を求められているクラブ。勝つことが当たり前。国内は圧倒して勝つというところを求められている。シーズン始まる前、チームとして90ポイントをまず取りにいこうというところ目標として掲げている。CLも今年決勝が1つのチームとして目標として向かっているところ」
最終予選は初めて。ここまで5勝1分けでバーレーン戦へ勝てば、史上最速でW杯出場権を得ることができる。プレッシャーの懸かる一戦で伊藤の気持ち高ぶる。
「これまでの最終予選をテレビで見ていましたけど、やっぱりこれまでは厳しい戦いがずっと続いてきたと思う。今回はもう1勝して最後バーレーン戦で決めればいい。やっぱり自分たちが圧倒して勝つことによって、自分たちの目指してる部分が明確になってくると思う。しっかりアジアで圧倒して勝てるようになってきたなと思います。みんなが積み上げてきてくれたもの。しっかり最後勝って決めたい」
頼れるDFが帰ってきた。あと1勝。伊藤の力が必要だ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)












