「本田のアメリカ行きは決まっている」 ミラン番記者が関係者の声を紹介し、今夏退団を断言

ヴィンチ記者が去就動向を分析 ミランに中国人オーナー誕生も「放出は決定的」

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、15日のインテルとのダービーマッチでリーグ戦16試合連続の出番なしに終わった。今季限りで契約満了となる背番号10は、チームも中国企業への売却が完了するなど体制が変わったなかで、これが最後のミラノダービーになってしまうのだろうか。ミランを長年見守り続けている地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は、中国企業の買収手続き完了が本田の去就問題に影響を与えることはないと分析している。

 中国人オーナーが就任したことで、本田がアジアマーケット対策の要員として来季必要になるのかとの問いに、ヴィンチ記者は「それはノーだ。必要にならない。移籍市場でもう東洋の顔は必要ない」とキッパリと否定した。今季の先発出場1試合、2017年に突入後リーグ戦で出場時間ゼロと構想外となっている本田に、“チャイナ・ミラン”での居場所はないという。

 現時点で本田を戦力として評価していないヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、去就不透明とされていた。中国人オーナーを知る中国人記者は、モンテッラ監督の去就問題と本田の来季が連動する可能性を示唆していたが、ヴィンチ氏は「すでにモンテッラ監督がミランに残ることは、コンファームした(確認した)こと。ファッソーネ社長は決定している。本田は補欠選手の一番下。放出は決定的となった」と、日本代表FWにとって残酷な現実を明かした。“パンキナーロ”(ベンチ要員)とイタリアメディアから揶揄されている本田だが、補欠の中でも最下位という苦境に立たされているという。

 

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