ジダン監督の賭けが成功! BBC温存のレアルがヒホン戦3-2逆転勝利、イスコが2得点の活躍

CLバイエルン戦、バルサとのクラシコを見据え、レアルはターンオーバー策

 レアル・マドリードが看板3トップを温存するも、辛うじて勝ち点3を拾った。レアルは現地時間15日、リーガ・エスパニョーラ第32節スポルティング・ヒホン戦に臨み、二度のリードを許す苦しい展開ながらMFイスコの2ゴールなどで3-2と勝ち切った。

 レアルのジネディーヌ・ジダン監督は次週に控えるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)バイエルンとの第2戦、そして宿敵バルサとのエル・クラシコを見据えて思い切ったターンオーバー策を取った。FWベイル、FWベンゼマ、FWクリスティアーノ・ロナウドの「BBCトリオ」をベンチにすら入れず、不動の左サイドバックDFマルセロもベンチスタートにした。

 しかし前半14分、意外な形で試合が動く。ヒホンFWコップが後方からの浮き球パスを鮮やかにダイレクトで流し込まれ、レアルは先制を許してしまう。しかしその3分後、意地を見せたのはレアルMFイスコ。右サイドからのパスを受けると巧みなドリブル突破で3人をかわし、豪快にゴール左隅に流し込んで1-1の同点として、そのままハーフタイムを迎えた。

 後半5分には、レアルから見てゴール正面やや左からのロングボールを防げず、DFババンの折り返しをMFべスガがヘディング。これがループの軌道を描き、ゴール左隅へと吸い込まれ、レアルは再び1点を追う展開となった。それでもその8分後、右サイドのDFダニーロのアーリークロスをFWモラタが相手マーカーから頭一つ抜け出た打点のヘディングシュートを放ち、2-2と再び追いついた。

 その後はさらにオープンな展開となり、両チームともゴール前に迫る場面が増加。レアルはラスト10分間でヒホンを自陣にくぎ付けにするほどの猛攻を仕掛けると同43分、途中出場のマルセロのパスをイスコが鋭いターンで前を向くや否や右足でシュート。ニアサイドを打ち抜き、イスコにとってこの日2点目、レアルにとってはこの日ついに初のリードを奪う一撃となった。

 苦戦を強いられたものの、主力の温存と勝ち点3確保に成功したレアル。勝負の連戦に向けてジダン監督の賭けが成功した形となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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