ドルトムントを襲った爆破事件に欧州中が震撼も、両サポーターの連帯感に称賛の声

試合延期で1泊追加のモナコサポーターへ差し伸べられた支援の輪

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは、現地時間11日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦でモナコと対戦する予定だったが、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクへ向かうバスが爆破される事件が起きた。スペイン代表DFマルク・バルトラが負傷するなど大きな爪痕を残している一方、試合は現地時間12日午後6時45分キックオフに延期された。衝撃の事件に伴う試合延期によって、ドイツでもう1泊する必要が出ているモナコファンに対して、ドルトムントサポーターが粋な計らいを見せている。

 ドルトムントは衝撃的な事件に巻き込まれた。午後7時15分、スタジアムから10キロほど離れた宿泊先のホテルを選手を乗せたチームバスが出発し、メインストリートに出た直後、生け垣に隠してあった爆弾が3度爆発した。バルトラの隣に座っていたGKロマン・ビュルキの証言によれば、大きな爆発の衝撃で割れた窓ガラスの破片がスペイン代表CBに直撃したという。

 この事件を受けて試合は翌日に延期となったが、敵地フランスから駆けつけていたモナコサポーターは、ジグナル・イドゥナ・パルクのスタンドで「ドルトムントコール」を送り、ショックを受けるホームチームに対して連帯感を示した。

 するとドルトムントサポーターも、もう1泊する予定のなかったモナコファンに手を差し伸べた。「アウェーのファンにベッドを」「アウェーのファンに食卓を」というハッシュタグを作成し、拡散。試合延期により宿のない敵地ファンに対して、宿泊先や食事場所を紹介し提供する支援を開始した。

 

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