ハリル監督、“博打采配”的中でガッツポーズ UAE戦「チームの素晴らしい勝利」と上機嫌

疑惑判定で前回敗戦もリベンジ果たす

 そして、ACミランFW本田圭佑の代わりに最終予選2試合連続で右ウイング先発起用のFW久保裕也(ヘント)が1得点1アシストの活躍を見せた。前半14分、右サイドの低い位置でDF酒井宏樹がボールを持つと、斜めのスルーパスに抜け出す。角度のない場所でも迷うことなくノートラップで右足を一閃。相手GKのニアサイドを破る鮮やかなゴールを決めた。

 また後半6分には、最終ラインからのフィードをFW大迫勇也が競り勝ってつなぐと、久保が右サイドから左足でクロス。2年ぶりに代表招集した今野が胸トラップから右足で押し込んで追加点を叩き込んだ。

 昨年9月のホームUAE戦で日本は1-2と不覚を取り、ハリル監督は中東の笛に怒り心頭で、この日の試合前には審判団に「不正当な審判の笛を吹かれることを避けたいですね。お分かりですか? そう期待しています」と要望。FW浅野拓磨のシュートは疑惑判定でノーゴールとなり悪夢を見たが、敵地で見事にリベンジを果たした。

 打つ手打つ手がハマったハリル監督は28日に本拠地でタイ戦を迎える。「タイ戦で勝てなければ、今日の勝利が無駄になる」と指揮官は断言。勝って兜の緒を締める。勝負師ハリルには油断の2文字はないようだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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