日本代表MFは「序列を大きく落とした」 新体制の“苦境組”に現地注目「懸念される」
10試合を終えたチームの勝者と敗者を分別
イングランド1部リバプールは、昨シーズン限りでユルゲン・クロップ監督が退任し、2024-25シーズンからはオランダ人のアルネ・スロット監督がチームを率いている。新シーズンが開幕して10試合を終えたチームについて、リバプール専門メディア「Liverpool.com」は、新体制での勝者と敗者を分別し、日本代表MF遠藤航を敗者の一人に入れた。
昨シーズン、夏の移籍市場の最終盤にキャプテンを務めていたドイツ1部シュツットガルトからリバプールに加入した遠藤は、序盤こそ新たな環境に戸惑ったものの、公式戦44試合に出場して3得点1アシストを記録。リーグカップ決勝ではフル出場してタイトル獲得にも貢献した。
しかし、スロット監督が就任してから状況は一変。中盤の底によりボールをつなげる選手の起用を好む指揮官の下、遠藤の起用は限定的となり、ここまで公式戦4試合で計85分の出場にとどまっている。
新チームでの勝者の筆頭には、遠藤に代わって中盤の底で起用されているオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフの名前が挙げられており、「実にセンセーショナルな活躍をスロット体制の最初の10試合で見せている。ただし本当のテストが待つのは代表ウィーク明け。チェルシーやアーセナルといった強豪との試合で真価が問われることになる。それでもここまでは彼に6番の役割に移したことは、これ以上ないものとなっている」と、評価した。
一方、ポジションを失った遠藤については、「試合時間の不足が懸念されるのは、遠藤航だ。日本代表のキャプテンは序列を大きく落とし、ボーンマス戦ではベンチからも外された。クリスタル・パレス戦で遠藤はまだ重要な役割を担っていることが示され、試合後のスロット監督のコメントを励みにすることもできるだろう。ただ、現時点では彼が終盤の短時間出場以外を得られるようには見えない」と、厳しい見通しを伝えている。
記事ではブラジル代表GKアリソン・ベッカー、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスも、新体制での敗者に挙げられた。実力十分な選手たちだが、彼らは代表ウィーク明けのリーグ再開後に、自分の価値を示せるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)