日本代表GKに「多くの要求をしていが満足している」 チーム“2年半”ぶり記録に現地注目
GK鈴木彩艶が数的不利となったボローニャ戦で無失点に貢献
イタリア1部セリエAのパルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶は、10月6日のリーグ第7節の敵地ボローニャ戦にフル出場。チームが退場者を出したなか、ファインセーブを見せて0-0の引き分けで勝ち点1を獲得するのに貢献した。ファビオ・ペッキア監督は、鈴木について「グループへの溶け込みに満足している」と話した。
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前半はパルマがチャンスもを作っていたが、ゴールには至らず。鈴木はピンチの場面でFWダン・ヌドイェの左足シュートをブロックするなど好セーブを見せた。そして、後半7分にパルマはDFウォヨ・クリバリが相手の足を踏みつけるタックルでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入の末に退場処分となってしまった。
10人で苦しい戦いを強いられたパルマは、後半11分にゴール正面からFWサンティアゴ・カストロが放った強烈ミドルを鈴木がファインセーブ。ゴール右上に飛ぶボールを素晴らしい跳躍力を見せて弾き出した。その後もピンチはあったものの守り切り、敵地で10人の戦いを引き分けで乗り切った。
パルマ専門のニュースサイト「パルマ・ライブ」はこの試合を「鈴木にとってパルマで初のクリーンシート(無失点試合)」と報じ、パルマがセリエAの舞台において無失点で試合を終えたのは2021年3月14日のローマ戦以来だとした。
また、ペッキア監督は試合後の記者会見で鈴木について「我々のところへ到着して間もないが、ボールを扱うプレーについても多くの要求をしている。だが、私は彼がグループに溶け込んでいることに満足している」と話した。
出場6試合目にしてイタリアで初の無失点試合を記録した鈴木は、この後は2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選に臨む日本代表へ合流。サウジアラビアとの厳しいアウェーゲームも、日本のゴールを失点なく守り切る姿が期待される。