日本代表の「頭脳プレーに興奮」 序列低下で苦境も…“7分間”の輝きを現地称賛「背番号3が大好き」
遠藤はクリスタル・パレス戦で数分間プレー
イングランド1部リバプールの日本代表DF遠藤航は10月5日のプレミアリーグ第7節クリスタル・パレス戦(1-0)で試合終了間際に途中出場した。積極果敢な守備でチームに貢献し、アルネ・スロット監督から称賛されるパフォーマンスを披露。現地メディアは「サポーターは今でもこの背番号3が大好き」と日本代表キャプテンの活躍ぶりにスポットライトを当てていた。
遠藤は1-0とリードして迎えた後半44分からMFカーティス・ジョーンズに代わってピッチに立ち7分間プレー。リバプールは前半の早い時間帯に先制していたが、追加点を奪えないまま時間が過ぎ、1-0の緊迫した展開で出番が回ってきた。プレミアリーグでは第2節のブレントフォード戦(2-0)以来2試合目の出場だった。
すると遠藤は積極的なプレッシングによって相手陣内でボールを奪うなど奮闘。後半アディショナルタイム5分にはコーナーフラッグ付近で相手のゴールキックになりそうなボールをタッチラインに弾き出すという狡猾なプレーでチームの勝利に貢献した。リバプール専門メディア「Anfield Watch」は「この日本人がピッチに立ったのはわずか数分間だったが、彼は多くのリバプールファンに好印象を与えた」とサッカーIQの高さを見せた遠藤を称賛していた。
「レッズ(リバプール)がプレッシャーを浴びているなか、試合終盤に投入されたにもかかわらず、遠藤はすぐに状況に適応し、その献身さでファンに感銘を与えた。コーナー付近までボールを追いかけて押し倒されたが、ゴールキックではなくスローインになるようにボールを外に出した。主審は遠藤に対するファールを取らないのであれば、遠藤のハンドでパレスにフリーキックを与えるべきだった。だが、主審はフリーキックを与えなかった。ネット上のレッズファンは遠藤の頭脳プレーに興奮していた」
SNS上などでは、遠藤の身体を張った献身的なプレーに称賛のコメントが寄せられていたという。
ユルゲン・クロップ前監督体制ではファーストチョイスだった遠藤だが、今季から就任したスロット監督の下では出番を激減させた。しかし、昨季の活躍を知るリバプールサポーターからは厚い信頼を置かれているようだ。記事では「このベテランMFはスロットのリバプールでの役割は限られており、その状況がすぐに変わることはなさそうだが、サポーターはこの背番号3のことが今でも大好きで、今後もチームの役に立ってくれることを願っているだろう」と伝えられていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)