UAE戦の“主将候補”吉田が期待する日本代表の化学反応 「厳しい時こそ成長できるチャンス」 

長谷部不在は「痛手」も「ここに勝ってW杯に近づきたい」

 チームとしての真価が問われる時――。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は、不動のキャプテンMF長谷部誠(フランクフルト)不在となるロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のUAE戦をこう表現した。経験抱負なチームリーダーの一人でもあるセンターバックは、過酷な敵地での勝利を誓っている。

 吉田は所属するサウサンプトンではリーグ戦9試合連続の先発フル出場中と、昨年末からレギュラーに定着。「試合にも継続的に出てますし、僕もチームもいい状態」と充実感を漂わせている。昨年9月にホームで1-2と敗れたUAEとのリターンマッチに向けても、しっかりと準備ができているという。

「(UAEは)テクニカルな選手が前線にいて、後ろはフィジカル的に強い選手がいます。一番気をつけなければいけないのは、裏への飛び出しとそこへ正確なボールが出てくること。もちろん、そこのケアは練習からしますし、一戦目を戦って相手の特長っていうのは理解しているので、そこに対しての対策と準備はできています」

 そして日本にとって懸念材料の一つは、長年にわたって不動のキャプテンを務めてきたMF長谷部の不在だ。長谷部は11日に行われたバイエルン戦(0-3)で、懸命の守備の末にゴールポストに直撃し、右膝を負傷。一度代表に合流したものの、その後に離脱が決定した。吉田も「アンラッキー」と大黒柱の不在を嘆いているが、その一方でチームがさらに成長できる機会であるとも主張している。

 

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