日本代表26歳の代表招集に英クラブ懸念 大事な「命綱」…2.9万キロ移動も「救われる点」とは
田中は10月の日本代表メンバーに選出
イングランド2部リーズ・ユナイテッドのMF田中碧は、10月に行われる2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表メンバーに選ばれた。9月の代表戦にも参加した田中は今月に再び英国を離れることになるが、現地紙はその移動距離と時間の両面の問題を考察している。
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今夏にリーズに加入した田中は、加入以降4試合で途中出場が続いていた。それでもキャプテンMFイーサン・アンパドゥが負傷離脱となった影響もあり、リーグ第8節ノリッジ・シティ戦(1-1)で初スタメンの機会が巡ってくる。この試合で現地の好評価を得た田中。10月3日の日本サッカー協会(JFA)の発表で、サウジアラビア戦(現地時間10日)とオーストラリア戦(15日)の2連戦を控える日本代表にも選出された。
クラブ専門紙「Yorkshire Evening Post」は「アンパドゥが負傷離脱となったため、日本代表MFは今後数か月間で重要な役割を担う存在だ」と田中に期待。一方で代表戦へ参加のため離脱する点も踏まえ「田中はインターナショナルブレイクとチャンピオンシップ(2部リーグ)のいくつかの試合を、怪我をすることなく乗り切らなければならない」と身体面の不安も挙げている。
田中の代表戦明け復帰戦は現地時間10月18日に行われる第10節シェフィールド・ユナイテッド(ホーム)戦。第8節ノリッジ戦後から代表合流を挟み、クラブへ帰還するまでに田中は1万8000マイル(約2万9000キロメートル)になると記事では指摘している。また9月の中国戦(7-0)、バーレーン戦(5-0)では計19分間の出場にとどまった田中だが、10月の相手は「競技面でも体力面でも、より大きなチャレンジになるかもしれない。田中がピッチに立つ時間はリーズのスタッフによって注意深く監視される必要がある」と、負担も大きくなる予想を立てた。
ただ、懸念だけではなく「幸いなことに日本代表のオーストラリア戦はイギリス時間11時15分から行われる。出場するしないにかかわらず、田中がサムライブルーでの任務を終えてから(シェフィールド戦までに)丸々78時間の休息を得ることができる。彼は(シェフィールド戦で)試合のスタートから必要とされる可能性が高い。理想的ではないが、いくらか救われる点だろう」と時間的な面で“最悪ではない”ということにも言及している。「主力が負傷離脱していることを考えれば、この試合日程はリーズにとって思いがけない命綱となる」と同紙が表現するほど、今の田中がリーズにとって大きな存在であることを表していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)