名門マンU「ここ数年で最悪」を示す衝撃データ “守備崩壊”を英指摘、監督更迭も噂に
3点差以上の敗戦が、ファーガソン元監督体制の22試合を上回る
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間9月29日のプレミアリーグ第6節でトッテナムと対戦し、0-3で敗れた。今季早くも3敗目(2勝1分)を喫して12位と低迷するチームについて、海外メディアは「エリック・テン・ハフ監督の下で危機的状況に陥っている」と報じていた。
ユナイテッドは昨季FAカップでタイトルを獲得したものの、プレミアリーグで過去最低となる8位でシーズンを終えた。3年目を迎えたテン・ハフ監督には今季こそとの期待が懸かっていたが、序盤6試合で獲得可能だった18ポイントの内、手にしたのはわずか7ポイント。首位リバプールと早くも8差の12位に沈んでいる。
データ会社「オプタ」によれば、トッテナム戦での0-3の敗戦により、ユナイテッドはアレックス・ファーガソン元監督退任後から現在までの直近424試合における3点差以上での敗北が23試合目となり、ファーガソン体制1035試合での記録(22試合)を上回った。これを受けて、英衛星放送「ビーイン・スポーツ」はユナイテッドの現状が「ここ数年で最悪」と伝え、「この残酷なまでの差は彼らのいかに守備が脆く、一貫性を欠いているかを証明している」と厳しく批判していた。
「最近のカップ戦での成功も幻のように感じられる。チームはミスの連鎖から抜け出せず、守備と攻撃の両方でリーグのトップチームと大きな差をつけられている。11年間プレミアリーグのタイトルから遠ざかっており、それもさらに長く続きそうで、トップに挑戦するための競争力を示すことができていない」
クラブから信頼を受けて指揮を託されているテン・ハグ監督だが、メディアやファンからの風当たりはさらに強くなりそうだ。英地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」ではアシスタントコーチのルート・ファン・ニステルローイ氏の暫定監督抜擢の議論がなされるなど指揮官の去就に関する噂も立ち始めているが、“赤い悪魔”はこの苦境から立ち直ることはできるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)