内田篤人が絶賛「一番いい成功例」 Jリーグ→独→英名門へ…海外ステップアップの“理想形”
遠藤航のキャリアを元日本代表DF内田篤人氏が評価
イングランド1部リバプールに所属する日本代表MF遠藤航が、スポーツチャンネル「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」にゲスト出演し、世界有数のビッグクラブでの日常を明かした。
遠藤はシーズン途中にアジアカップもあったなか、リバプールだけで公式戦43試合に出場して2得点を記録。プレミアリーグ挑戦1年目を振り返り、「タフでしたね。でもすごく楽しかったですし、優勝争いを最後までやれたことはいい経験になりました。試合もかなり出させてもらったので、個人的には1年目はいいシーズンだったかなと思います」と感想を口にした。
浦和レッズから2018年にベルギー1部シント=トロイデンに移籍した遠藤は、19年から23年までシュツットガルトでプレー。ドイツでのキャリアを長く過ごしたなかで、ブンデスリーガとプレミアリーグの違いを問われると、「個の能力じゃないですか」と、世界最高峰の選手たちが集まっているプレミアリーグのレベルの高さを挙げた。
「もちろんスピード感、フィジカル、能力は1人1人高いし、プレミアの縦にどんどん出ていくスピードに慣れるのは時間がかかりましたけど。結局、チームに一人はエゲつないアタッカーがいたり、ボランチを含めて、どこかしらに『こいつ、スゲーな』という選手が1人はいる。そういうリーグですね」
リバプール加入直後、遠藤はカップ戦要員として起用されていたが、徐々にリーグ戦でも先発の機会を掴んでいった。ターニングポイントとなった試合については、途中出場でプレミア初ゴールを挙げた第14節フルハム戦(4-3)を挙げている。
「やっぱりフルハム戦のゴールじゃないですか、振り返ったら。僕が点を取ったからというよりも、途中から出て試合をひっくり返して勝った。それは僕もそうだし、チームとしても勢い付いた試合だったので。サポーターからの見られ方は変わったかもしれません。誰も残り15分くらいで僕が出て、点を取るとは思っていなかったと思うので」
そんな遠藤のキャリアを聞いて、元日本代表DF内田篤人氏は「シンプルにスゲー。僕もJリーグを経て、海外に行って、ステップアップするのは難しい。タイミングもあるし、チームを移籍するのってすごくパワーもいるけれど、ちゃんとシュツットガルトでレジェンドとなり、それでリバプールに行った。海外に移籍する日本人の一番いい成功例。結果をポンポン出してステップアップするのは、みんなが目指すものだけど、それが一番難しい。しかも、リバプールですからね。日本人の道を新しく作ってくれていっている感じがする。これが1年目だから、さらに要求されることが増えていき、周りの目も厳しくなってくると思うけど、日本代表のキャプテンでもあるし、背負うものもどんどん大変になっていくと思うけど、遠藤選手なら期待しちゃう」と、リバプールでのさらなる飛躍に期待を込めた。
(FOOTBALL ZONE編集部)