香川の株価V字回復! 10戦ぶりフル出場1アシスト、独メディア絶賛「ドルトムント唯一の勝利者」

随所で好調時の香川らしさを披露、昨年12月20日アウクスブルク戦以来のアシスト

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は現地時間11日の敵地ヘルタ・ベルリン戦で公式戦10試合ぶりの先発フル出場を果たし、アシストを記録した。チームは1-2で敗れてリーグ戦の連勝は3でストップしたが、今季右足首の故障などでベンチを温める日々が続いたプレーメーカーは、ドイツメディアから「ドルトムント唯一の勝利者」と評されるほど、株価をV字回復させている。

 3-5-2システムのトップ下で香川が躍動した。試合開始早々の2分にはMFアンドレ・シュールレへのスルーパスでこの試合最初のシュートを導くと、後半28分にはピッチ中央でDF3人に囲まれながらも巧みなステップで突破。キレのあるターンなど随所で好調時の香川らしいプレーを見せた。

 そして1点ビハインドで迎えた後半10分、ペナルティーエリア内でパスを受けた香川は細かいタッチでためを作ってから前方へラストパス。これを受けたFWピエール・エメリク・オーバメヤンが確実に決めて同点とした。香川は昨年12月20日の本拠地アウクスブルク戦(1-1)以来となるアシストで、エースの今季22ゴール目をお膳立てした。

 試合は1-2で敗れたが、衛星放送「ユーロスポーツ・ドイツ」では香川にチーム最高評価を与えている。「ベルリンにおける、ドルトムントで唯一の勝利者。1月末のブレーメン戦以来、香川真司は90分間プレーした。数々の場面で彼は供給者であることを思い出した。高速ターン、技術的な美しさ、正確な実行力というファンのお気に入りにのし上がったかつての自分を、だ」と絶賛した。

 

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