大久保が痛恨のPK失敗でFC東京初ゴールならず 0-3完敗で露呈した消化不良な“新エース”の姿

開幕3連勝を狙うも敵地でG大阪に3失点完敗

 開幕3連勝を狙ったFC東京は11日、敵地でJ1第3節のガンバ大阪戦に臨んだものの、0-3と完敗。後半34分にはDF室屋成が倒されて得たPKをFW大久保嘉人が狙うも失敗し、移籍後初ゴールはまたもお預けとなった。

 吹田スタジアムのピッチに立ったチームは、開幕2連勝中のチームとは思えぬほど攻守に精彩を欠いた。篠田善之監督が「要所要所で少しミスがあった」と振り返ったとおり、序盤から連動性を欠く攻撃を繰り返し、安易なボールロストからカウンターを食らうシーンが散見。そして前半22分、G大阪MF遠藤保仁のロングフィードからFWアデミウソンに抜け出されると、1対1の局面でDF丸山祐市が軽い対応で振り切られてしまい先制点を決められた。開幕戦で鹿島アントラーズに1-0、第2節で大宮アルディージャに2-0で勝利していたFC東京にとっては、これが今季初失点となった。

 この1点でリズムを崩したチームは後半7分に2失点目を奪われ、その後も不安定な戦いに終始。とりわけ目立ったのが、新エースとして今季川崎フロンターレから加入した大久保嘉の“目立たなさ”だった。ゴール前でボールを受けるシーンは少なく、頻繁に中盤へ引いてパスを散らすなど、3年連続Jリーグ得点王の肩書きを持つフィニッシャーとしての能力を生かす場面は、ほとんどなかった。

 そんな大久保嘉に、移籍後初ゴールを奪うチャンスが訪れたのは後半34分。室屋が倒されて得たPKのキッカーを務めるも、右足から放たれたシュートのコースは甘くGK東口がセーブ。こぼれ球に素早く詰めて再びシュートを狙うが、またも東口に防がれてしまう。

 

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