中継映像に抜かれて話題 大河女優・福田愛依はなぜ昇格組・町田に“沼った”のか【インタビュー】
福田愛依さんの“熱すぎる応援”ぶりは町田サポーターの間でも話題
FC町田ゼルビアはシーズン折り返しが近づくなか、17試合を消化してJ1リーグ首位に立っている。昇格組でありながら、黒田剛監督の下で快進撃を続けている。そのFC町田ゼルビアのサポーターであることを公表しているのが、NHK大河ドラマに出演経験もある女優・福田愛依さんだ。ホームゲームはもちろん、アウェーゲームにも足しげく通い、スポーツチャンネル「DAZN」の中継映像に映ったことでも話題となった彼女が、そこまでFC町田ゼルビアの虜になった理由とは――
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――今年4月、J1リーグ第7節川崎フロンターレ対FC町田ゼルビアの一戦をUvanceとどろきスタジアムでスタンド観戦していた姿が「DAZN」の中継に映り込んで注目を集めました。やはり反響は大きかったですか?
「DAZNさんに中継で(応援しているところを)抜いていただいて、自分のSNSに載せてから反響の大きさを実感しました。それ以降、スタジアムで歩いていると声をかけていただいたり、SNSを新たにフォローしていただいたり、目に見えた変化がありました。アウェーゲームにも行っているので、(4月27日のJ1リーグ第10節)ジュビロ磐田戦で静岡に行った時は、『ここまで来てくれるんだ』『プライベートでここまで来るタレントさんはいないから』と声をかけていただきました。みなさんフランクに話してくださるし、サポーターの方々が認知してくださっていると実感しています」
――元々は今季開幕戦後にお仕事で「アフターゲームショー」に出演したのをきっかけに、瞬く間に熱狂サポーターの道を駆け上がりましたが、サッカーにハマった理由は?
「開幕戦のアフターゲームショーのお話をいただいて、FC町田ゼルビアの選手を知ることから始めました。実際にスタジアムで試合に見て、面白いなと思ったのが一番のきっかけだと思います。サポーターの方のチャントも大好きですし、チームの快進撃、そして黒田監督をはじめ選手のみなさんが挑戦する姿にどんどん“沼っていっている”印象です。
サポーターの方が多くいらっしゃるゴール裏に行った時に、『ここ、すごく大きな声を出せる』と(笑)。応援する楽しさと自分自身のストレス発散にもなっていて、私にすごくマッチしていました。人を応援できるし、自分も満たされる一石二鳥。元々、福岡の大自然で野性的に育ったので(笑)、スタジアムは自分を解放できる場所でもありますね。観戦の時に初めましての方と一緒に応援したりもして、ユニフォームを着ていたらみんな仲間で、誰とでも話せると思っています(笑)。“ファミリー”ですね」
“顔推し”は韓国出身のチャン・ミンギュ
――これまでサッカーそのものにはどんなイメージを持っていましたか?
「福田家はそこまでスポーツに馴染みはなく、母校に金森健志選手(アビスパ福岡)が来てくださったことがあるのは覚えているのですが、元々は『ゴールが決まれば勝つ』くらいの知識でした(苦笑)。ルールが多い分、難しいのかな、と」
――福田さんは、サッカーの“勉強ノート”をつけていると伺いました。どのように情報収集していますか?
「正直、FC町田ゼルビア以外のチームの知識は限られているので、分からないことは調べて書くようにしています。まずは全試合の結果をメモしていて、ハイライトも全部見て、ほかのチームの得点を挙げた選手を書くなど、FC町田ゼルビアと対戦する時に『どんな選手なんだろう』と気になって調べます。でも、まずはFC町田ゼルビアのことを全力で知ること。選手の特徴、チームの歴史、サッカーのルールを勉強しています」
――FC町田ゼルビアのどんなところに惹かれますか?
「プレーで言うと、同世代の平河悠選手がドリブルで持ち上がってクロスを上げてからの、オ・セフン選手やミッチェル・デューク選手、藤尾翔太選手が気持ち良くヘディングを決める形が好きです。あとはロングスローからのゴールも好きで、これはFC町田ゼルビアの特徴でもあるし、『ゴールが決まるかも』というワクワクがあります。FC町田ゼルビアはJ2からJ1に昇格したなかで、強敵相手に向かっていく姿、そしてリーグ首位争いを見せる戦いぶりは見ているだけで勇気をもらえます」
――FC町田ゼルビアの“推しメン”は?
「基本的には、今はまだ“箱推し(チーム・グループ全体を応援すること)”です。ただ、その中でまずは同世代の選手を応援しようと思い、(GK)谷晃生選手、(DF)林幸多郎選手、(MF)バスケス・バイロン選手、(FW)平河悠選手(平河は2001年1月の早生まれ)は自分の中で『FC町田セルビアのF4』と呼んでいる推しメンでもあります(笑)。
谷選手はチームを救う守護神だし、林選手はサッカーをしながら(司法試験に向けた)勉強をされているのですごく尊敬しています。平河選手は言わずと知れたスピードスターで、今注目の選手だと思います。あと実は、韓国出身の(DF)チャン・ミンギュ選手はプレーはもちろん、私が大好きな韓国人俳優のイ・ジョンソクさんにすごく似ていて、最初に見た時は見間違いかと思ったくらいでした。“顔推し”はチャン・ミンギュ選手です(笑)」
後追いではなくオンタイムの試合観戦がこだわり
――サッカー観戦の思い出は?
「1つはたくさんのスタジアムグルメを味わえること。FC町田ゼルビアは広報さん、学生スタッフさんがSNSに力を入れていらっしゃるのが分かるので、今日はこのスタグルがおすすめだと紹介されていたら、それを食べるようにしています。あとは、アウェーに行くとまた違うスタグルがあるので、そこも楽しみです。あとはやっぱり、いろんなサポーターさんに会えること。サポーターのみなさんはすごく温かいです。私を受け入れてくださる温かさ、選手のみなさんを応援する時の温かさもあるので大好きです」
――福田さんは先日、サンリオピューロランドのアトラクション待ち時間に「DAZN」を介してFC町田ゼルビアを応援する“ガチぶり”も話題となりました。
「前々から決まっていた友達とのサンリオ行きの約束と、FC町田ゼルビアの試合がかぶるというまさかのミスを犯してしまいました(苦笑)。友達との約束も破れないので、『どうやったら応援できるかな』と考え、『DAZNで応援しよう』と。『試合の2時間だけごめんね』と断って、友達にも映像を見せながら一緒に応援していました。仕事があったら難しいですが、やっぱりオンタイムで試合を観たくて。後追いは基本したくないこだわりがあります(笑)」
――サッカーにまつわる“お宝”はあれば教えてください。
「それはもう、谷晃生選手との2ショット(5月15日にXにポスト)です。初めて『ゼルつく』に単独出演させていただいた時に90分密着カメラという企画で、人生初の選手インタビューをしました。緊張してあまり覚えていないのですが(苦笑)、写真を撮っていただいて、『応援しています』と伝えられました」
「ぜひFC町田ゼルビアの優勝を観たい」
――サッカー界は近年、女性のファン・サポーターが着実に増えています。もし、これからサッカーを観ようと思っている方々にメッセージを送るとしたら?
「正直、スタジアムに来てみないと分からないことがたくさんあると思います。まずは一度、お友達とでも勇気を持って足を運んでいただきたいなと。グルメはもちろん、かわいいグッズも充実しているので、推し選手が1人見つかるだけでもきっと楽しめると思います」
――今後サッカーで挑戦してみたいお仕事は?
「まずはFC町田ゼルビアの魅力をSNSを中心に伝えていきながら、『ゼルつく』をはじめ、サッカー関連の番組に出られるように頑張りたいです」
――最後に、残りのシーズンに向けた意気込みをお願いします。
「生まれ育った福岡は地域柄、野球とサッカーの関心度が高かったので、今、FC町田ゼルビアの試合に通うのもすんなり入れました。スタッフさんからも、『もう町田に住めば』と言われるくらいです(笑)。今後も、行ける試合は全部行くつもりです。九州にも行きたいので、(9月14日にアウェーで予定されている)アビスパ福岡戦はぜひ現地で観たいですね。1試合1試合、勝ち点1つ1つがすごく大事な試合が続きますが、今シーズン、ぜひFC町田ゼルビアの優勝を観たいです。サポーターの方々には今も良くしていただいていますが、アウェーゲームの時はプライベートで行くのでお願いしますというのと、もっともっとFC町田ゼルビアのことを知って、アフターゲームショーでも楽しんでいただけるように頑張ります!」
[プロフィール]
福田愛依(ふくだ・めい)/2000年11月8日生まれ、福岡県出身。2018年に「女子高生ミスコン」でグランプリを獲得し、翌19年に女優デビュー。22年にはNHK大河ドラマ初出演も果たした。今年、ホームゲーム後のアフターゲームショー出演をきっかけにFC町田ゼルビアの応援にハマり、足しげくスタジアムに通い、チームの快進撃を見届けている。