遠藤航はリバプールの「アンサングヒーロー」 クロップ最終章での“戦士”と現地ファン公言
今季リバプールはリーグ3位でフィニッシュ
イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航はユルゲン・クロップ監督のラストシーズンにおける「アンサングヒーロー(知られざるヒーロー)」として記憶されることになりそうだ。
今季のリバプールはリーグカップのタイトルを獲得したものの、プレミアリーグでは4連覇の王者マンチェスター・シティ、アーセナルの後塵を拝する3位に終わった。ラスト8試合は3勝3分2敗と終盤の失速が響いている。UEFAヨーロッパリーグ(EL)もベスト8敗退で、不完全燃焼なシーズンといえるだろう。
英公共放送「BBC」はファン代表による各クラブのシーズン評価を公開。クラブごとに「シーズン採点(10点満点)」「アンサングヒーロー」「最も契約したい選手」「最高のアウェイファン」の項目があるなかで、リバプールを担当したジョーダン・チェンバレン氏は昨夏にドイツ1部シュツットガルトから加入した遠藤を「アンサングヒーロー」に選出していた。
「(遠藤は)加入当初は冷ややかな目で見られていた。この日本人はエリートレベルにはわずかに及ばなかったかもしれないが、シーズンを通して勇敢に戦った。リーグカップの決勝(1-0/対チェルシー)とホームでのマンチェスター・シティ戦(1-1/プレミアリーグ第28節)でのパフォーマンスで、彼はウォーリアー(戦士)のようだった」
遠藤は今季公式戦43試合に出場し、2得点1アシストをマーク。MFファビーニョらの退団で適任者不在だったアンカーでレギュラーの座を掴み、守備に安定感をもたらした。その活躍ぶりは戦士のようだったと絶賛された。
しかし、遠藤が評価された一方で、「最も契約したい選手」では「我々には適切な守備的MFが必要」と中盤のさらなる強化の必要は指摘されており、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテの名前が挙げられていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)