「重圧を与えられた」 23歳日本人DF、昇格逃す“痛恨PK失敗”を海外指摘「バーの上に高く飛ばした」

PKを蹴る内野貴史【写真:ロイター】
PKを蹴る内野貴史【写真:ロイター】

デュッセルドルフの内野貴史は7人目のキッカーを務めて外した

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 ドイツ2部デュッセルドルフは現地時間5月27日、ブンデスリーガ1部2部入れ替え戦でボーフムと対戦し、PK戦の末、昇格は叶わなかった。第1戦を3-0で勝利していたデュッセルドルフだったが、ホームの第2戦では0-3でリードされ、延長戦へ突入。PK戦ではU-23日本代表DF内野貴史が7人目で外してしまい、ボーフムに奇跡的な逆転残留を決められた。

 ドラマチックな展開が待っていた。第1戦では敵地ながら3-0と快勝を収めていたデュッセルドルフ。日本代表MF田中碧が先発を飾り、23歳の内野、MFアペルカンプ真大はベンチスタートとなった。一方のボーフムFW浅野拓磨もまずはベンチから戦況を見守った。

 日本人対決で田中だけがピッチに立っていたなか、前半18分、まずはボーフムが第2戦の先手を取る。それでも、延長まで2点が必要ななか後半13分に浅野がピッチに立つ。浅野の登場で流れはボーフムへ。同21分に1点を追加すると、2分後にはボーフムがPKを獲得。これをFWケビン・シュテーガーが決めて振り出しに戻した。

 試合は白熱の延長戦へ突入。そして120分では決着がつかず、PK戦となった。

 デュッセルドルフは1人目のアンドレ・ホフマンが失敗。だがボーフムの3人目が外し、2-2でキッカーは浅野。これを決めて、流れを作ると両者5人目、6人目を決めてボーフムは7人目が成功。そして内野に出番が回ってきたが、ネットを揺らすことができず、この時点でボーフムの残留が決定した。

 オーストラリア紙「Riverine Herald」は「デュッセルドルフの内野貴史はプレッシャーを与えられた。若き日本人のディフェンダーはチームの期待とともにキックをバーの上へ高く飛ばした」と、内野にのしかかった重圧を指摘した。

 デュッセルドルフのクラウス・アロフス役員は「我々は若いチームで、来シーズンも挑戦するつもり。ボーフムには失うものは何もなかった」と、捨て身で挑んできた相手との差を語った。

 日本人選手でも分かれた“明暗”。劇的な一戦だった。

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